今日は、慶応四年(1868年)に出された「五倫の道高札」をご紹介します。
五倫とは儒教に端を発する「道徳」のことで、人としての正しい行いを説いています。
現代にも通ずるところがあるのではないでしょうか。

【本文】
定
一人たるもの五倫之
道を正しくすへき事
一鰥寡孤独廃疾のものを
憫むへき事
一人を殺し家を焼き
財を盗む等之悪業
あるましく事
慶応四年三月
太政官
右之通被仰出之訖
【訳文】
定
人として、五倫の道を正しく実行すること
鰥寡(夫婦の内相手を失ったもの)・孤独(みなしごや老いて身内がいない者)・廃疾(重い心身の障害者)に対して同情慈悲の気持ちで接すること
人殺し・放火・泥棒などの悪いことをしてはならない
慶応四年(1868)三月
太政官
右の通り仰せ出があったので、厳守すること
※名古屋県
※明治四年(1871)廃藩置県によりここだけ書き換えたと思われます。
復元された高札場に掲げられている高札は今週ご紹介した5枚ですが、鳴海宿の高札は8枚が現存し、名古屋市博物館で保管・展示されています。是非、博物館で実物の高札もご覧ください。
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