中日新聞(2008/7/12)に記事が掲載されていました。
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以下本文
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20軒の栽培農家がある名古屋市内トップのブドウの産地・緑区で、8月初めからの収穫に向けた作業が最盛期を迎えている。少年のころからブドウ農家を夢見た同区有松町桶狭間の梶野浅治さん(40)も、その一人。いたわるように、たわわに熟し始めた房の手入れに余念がない。
梶野さんの家はもともと農家だが、小学3年のころ、親が買ってきてくれた一房のブドウを食べて、味のとりこに。「将来はブドウ農家」と夢を描き、県立農業大学校で果樹栽培を勉強。山梨の農家で2年間学び、本格的な栽培家を目指してきた。
こだわりは、丈夫な木を育てるハウス栽培。有機質肥料を与えた土壌に加え、捕虫パットを活用した低農薬を志向する。化学肥料などを削減した農業に取り組む県知事認定の「エコファーマー」も得た。
軌道に乗り始めたのは6、7年前。緑区と豊明市の計70アールで巨峰、ピオーネなど14種を作る。今の時期は果実を鳥から守るため、紙で覆った房に小さなビニールの覆いをする作業に追われる。
いい房だけを残すため、残るのは6分の1から9分の1。少量だが、秋にはオリジナルのジュースも区内の農家で唯一作っている。「せっかく、手間を掛けて育てたのに、無駄にしたくない」との思いからだ。ブドウへの愛情は人一倍。ことしは粒が大きく、甘みもいい。
栽培農家の畑周辺では、8月から直売店が店開きする。梶野さんも2日から、豊明市栄町の直売店で収穫した恵みを並べる。
中日新聞:甘~いブドウ収穫へ作業最盛期 名古屋・緑区の農家:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080717/CK2008071702000041.html