中日新聞(2008/7/30)に記事が掲載されていました。
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以下本文
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名古屋市緑区曽根にある名古屋下中郵便局の亀井譲局長(32)が、局内での振り込め詐欺を未然防止した。同局は1月、詐欺に使われる恐れのあった架空口座の開設を防ぎ、緑署から署長感謝状を受けており、防犯のヒット2連打目。
区内の老夫婦が今月中旬に局を訪れ、200万円を下ろした。大金のため、亀井局長が老夫婦の電話に注意を払っていると、息子と名乗る人物が「3人で保証人になったが、2人が逃げた。金が要る」と、老夫婦に泣き付いていた。
電話の相手は銀行からの送金を指示したが、亀井局長が「送金は駄目。息子さんに会って、直接聞いた方がいい」とアドバイス。下ろした貯金を再度、了解を得て通帳に戻した。老夫婦が直接、確認したところ、まったくのでたらめと判明。事なきを得た。後日、局を訪れて感謝したという。
架空口座開設の際は、若い女が偽の免許証で口座を開こうとしたところを局員が見破っており、局ぐるみで犯罪を撃退している。昨年4月に赴任した亀井局長は「老夫婦にいくら言っても、(相手の話を)信じてみえた。犯罪を防ぐのに必死だった」と振り返る。
住宅街の中の小さい郵便局ならではの細やかな配慮が奏功した格好で、緑署は近く2度目の署長感謝状を贈る。同署管内ではことし上半期のまとめで、振り込め詐欺で23件の被害届、121件の相談がある。
中日新聞:犯罪撃退2連打 架空口座開設と振り込め詐欺を未然防止:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080730/CK2008073002000046.html