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【市長】平成21年2月16日定例記者会見の内容

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なし 【市長】平成21年2月16日定例記者会見の内容

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/2/19 10:46
narupara  管理人   投稿数: 7555

皆さん、こんにちは。午前中に議会運営委員会がありましたので、時間を変更させていただきました。

本日は2点、報告をさせていただきます。

1点目は、レジ袋有料化の全市拡大についてです。

再来月、4月4日(土曜日)から、レジ袋有料化を西部8区(東区、北区、西区、中村区、中区、熱田区、中川区、港区)にも拡大し、これで市内全域で実施することになります。

参加店舗の状況を取りまとめたところ、現時点で1,296店舗となりました。新たに有料化を開始する西部8区では622店舗が参加し、また東部8区の参加店舗もさらに増えて、674店舗となります。

平成19年10月に緑区でモデル事業としてスタートした当初は、26店舗の参加でしたので、実に50倍近くになりました。

現在のレジ袋辞退率は、緑区で92%、東部8区全体では89%となっています。この制度がスタートする当初、80%を超えれば上出来と思っていましたので、想定以上の高いお断り率を、大変ありがたく思っています。

先日、「ごみ非常事態宣言」10周年シンポジウムに参加し、パネラーの皆様と「循環型社会を創っていくためには、企業の先駆的な取り組みを、消費者が購入・消費という行動によって支えていくということが必要」という議論をしてきました。

その中で、ユニバーサル・エコ・ユニットの大学生が参加してくださっていたのですが、彼は子どものころから、彼の表現によれば「物心のついたときから」、分別するのが当たり前の世代として育ったという話でした。とても印象的でした。こうような環境意識が、多くの人に自然なものとして定着していくことが、ある面で文化だと思いました。

我々は、分別するのに最初の頃、大変抵抗がありましたが、若い皆さん方は、10年前に始まった時が、ちょうど物心がついた頃で、その頃から分別するのが当たり前と思って育ってきたと。私どもは、この分別、リサイクルを始めるときに、ワンルームマンション、特に学生さんの参加率の低さを大変問題視していましたが、こういう新しい方が育っているといったことに、私自身は大変、感慨深いものを覚えました。

また、具体的なシンポジウムの中での話として、商品の生産から廃棄までのCO2排出量を「見える化」し、消費者が環境にやさしい商品を選択できる目安にする、いわゆるカーボン・フット・プリントの取り組みなども、話題に上りました。

これは、スーパーマーケットの責任ある方がおっしゃったのですが、「炭素の足跡を示すことによって、環境に優しい商品を選ぶ賢い消費者が育っていただくような取り組みをしている」という話でした。

本市では、レジ袋有料化によって、6億枚のレジ袋を削減することを目標としていますが、これにより2万4千トンのCO2を削減することができます。

レジ袋有料化の取り組みが、市民・事業者・行政の協働により、循環型社会へ大きく踏み出す第一歩になったと思っています。

「使い捨て」から脱却し、「レジ袋」の次に何が減らせるのか、ステークホルダー会議などの場でとことん議論して、次の段階へとステップアップしていけることを期待しています。

2点目は、名古屋城本丸御殿復元事業「市民による森づくり」についてです。

本年5月16日(土曜日)、本丸御殿復元事業「市民の森づくり」を、新たに長野県の木曽町、木曽駒山麓において開始します。その一般参加者90名を、来月11日(水曜日)から募集いたします。

これは、昨年9月に岐阜県中津川市の加子母で開始した、市民との協働による植樹を、長野県木曽町においても行うものです。

いわゆる木曽・裏木曽として知られる両地域は、かつて尾張藩の御用林として大切に管理されていました。本丸御殿の復元にあたっては、これら地域に産する樹齢300年の木曽ヒノキを部材として使わせていただきます。

そんな恵みをもたらしてくれる豊かな森に感謝するとともに、素晴らしい自然環境を将来に引き継いでいくために、市民の皆様とともに今後10年かけて、中津川市と木曽町の両町で、計1万5千本の植樹を行います。

前回、中津川で行われた植樹の際には、コケラ募金への寄付のお礼にお渡ししたヒノキの苗を育ててくださっている方、そして一般の参加者と、それぞれ募集したところ、定員を大きく上回る希望があり、多くの方をお断りすることになりました。

今回の植樹では、一般参加者の募集人員を前回の倍にし、木曽ヒノキや広葉樹、約1,000本を植樹してきたいと考えています。

本丸御殿を復元する「平成の市民普請」の一端に参加していただくとともに、豊かな自然環境を体感し、さらには尾張藩と密接な関係のあった木曽地域の歴史や文化についても、中仙道木曽福島宿のウオーキングなどを通じて、楽しみながら学んでいただく予定です。

定員には限りがありますが、ぜひご応募いただければと思います。

なお、昨年秋に、加子母で植えたヒノキの2割ほどが、シカによって若芽を食べられてしまったという話を、現地を見てきた職員から聞きました。自然の摂理ですからどうしようもないのですが、今後、植樹した樹がちゃんと育っていくかどうか、気にかかっているところです。

若芽が出ると、その先のところを、鹿がつまんで食べてしまいます。そうすると、その樹はまっすぐ上に伸びられなくなります。だから、天然の樹が本当にすくすくと上へ天に向かって伸びるというのは非常に珍しいというか簡単ではないといったことを、今回の鹿の食害で感じています。250本のうちの約50本が、つままれたという状態です。鹿もよく知っていて、その若い芽の出たところをつまむので困ったことですが、これはやむを得ないかと思っています。

名古屋市:平成21年2月16日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00064684.html
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