棚橋家住宅の主屋が登録有形文化財になりました
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緑区有松町で伝統的な町並みを構成する棚橋家住宅の主屋が国の登録有形文化財となりました(平成21年4月28日付登録)。
塗籠造りと格子窓を特徴にもつ棚橋家住宅は、もとは有松で絞り問屋を営んできた服部家の建物でした。
昭和8年、無医村であった有松に、先代の棚橋龍三さんが医院を開業する際、この建物を活用することになりました。
今回の文化財登録に伴う調査では、主屋の屋根裏から「明治八年」と記された棟札が初めて見つかり、建物の建造年代が明らかになりました。
有松の建物の多くは建造年代が明らかでなく、特徴や建築技法から年代が推定されていますが、今後は棚橋家住宅が建造年代を考えるひとつの基準となりそうです。
お話を伺った棚橋恭子さんは、「登録文化財となったことで、先人の残した文化的遺産を継承していくという責任感をあらためて感じています。
また、今回の調査でこの建物が有松の町並み研究に重要な意味を持つと知り、特にうれしく思います」と喜びを語ってくださいました。
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