【市長】平成21年12月28日 市長年末記者会見 - 質疑応答
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投稿日時 2010/1/20 17:40
質疑応答
※項目の後の時間表記は、動画における質問開始時間の目安です。
1.設備投資ビックバンについて(23分00秒頃)
2.3万人大作戦について(30分10秒頃)
3.減税の他市町村への広がりについて(35分30秒頃)
4.学生定期券の新設について(36分55秒頃)
5.商店街補助金の総点検調査結果について(38分40秒頃)
6.東京事務所の拡大について(47分15秒頃)
7.今年一番苦しかったことについて(48分00秒頃)
8.陽子線がん治療施設の現在の状況について(50分10秒頃)
9.子ども手当てについて(50分35秒頃)
10.来年の抱負について(55分10秒頃)
11.議会改革について(57分20秒頃)
12.庶民革命の現在の状況について(59分05秒頃)
(内容)
1.設備投資ビッグバンについて
(記者)
先ほどの幹部会で「補助金1,000万円」という具体的な数字も仰られたようですが、もう少し具体的なイメージと、財源をどうされるのか、もしスキームがあればお教え下さい。
(市長)
国の時には、1兆円規模で起債がほぼ自由にできますんで。ほぼですよ、国会の承認が要りますけど。どういうものかと言いますと、例えば肉屋のおやじがその商業をやる一番原点のところで、跡継ぎはやってくれないし、設備投資に金かかるし、でやめちゃうんですわ、みんな設備投資を。それで雇用が広がらないし、消費の拡大もありますけど、経済が進んでいかないというのが今の現象だね。雇用が繋がらないのがでかいですよ。息子が跡を継がんのです。肉屋のおやじで言えば、店舗も綺麗だと息子もやる気になるんですよね、肉屋の店。ところが、平均で設備投資に1,000万円くらいですけど、もうちょっと2,000万円くらいかかったとしまして、その中のお金を借りるのができないんですわ。「そのままだったらまあええわ、息子もお前、市の職員になれ」と、こういうことです。「役人になれ」と。「将来が大変だで、跡を継がんでもええぞ、わし一代でええわ」というところをなんとか食い止めるということです。
これは凄い経済効果がありまして、給付金なんかと比べ物になりませんよ。その代わり条件があります。2,000万円設備投資の場合、仮にですよ、1,000万円ただで補助金あげると。あと1,000万円は融資でやってくれと。こういう設備投資ビッグバンをやりますと、産業関連分析というオーソドックスな分析方法があるんですけど、4.5倍くらいの効果があるんです。1,000億円やりますと4,500億円くらいの経済効果が。ただし10年以上くらい長期にわたってですけど。この4.5倍には、息子でなく別の誰かが商売やって、近所のパートのおかあちゃんが働いて、そういうのは勘定に入れとりません。入れとるものは、1,000万円、2,000万円の設備投資をしますと近所の大工や工務店が仕事ができる、冷蔵庫が売れる、そういうような金ですよ。そこへ集中的にお金を投資する、投下するということが日本の経済において今一番大事なことなんですよ。そういうことをやらんもんだで、お金は何処へ行くかといったらみんな銀行で余ってまって、そのお金が全部国債にいっとるというのが今の現状です。
だから、増税するなんていうのは最低の政策ですよ。経済学がわかっていないと。本当なら総理大臣がやると一番良いんですけど、これが名古屋でできんかというのをこれから取り組むところです。市民経済局長とさっき話しとって、これは悪いけど、河村さん、ちょっとわしも商売やってきましたで、中小企業ですけど、もともと経済畑だで、わし本部長で、ちょっと大々的に取り組まさせてもらえんかと。じゃあ財源はどうするのかっちゅう問題になるわけです。
1,000億円、いわゆる市の起債ということになると、地財法第5条というのがあって、公共事業しかいかんと書いてありますのでね、そういうふうだといかんのではないかなと。わかりませんけど。その場合特区申請が通るかどうかわかりませんけど。それから、銀行に直接のほうが良いんじゃないかと。そのかわり損失補償をくれという可能性もありますけど。そのへんの仕組みづくりとかをできんかなと。銀行からすれば同じ金を国債につぎ込んどるんですわ、何兆円という金を、ここら辺のでかい銀行でも。そんなことだったら、生きるお金にしたほうがどんだけええかわからんですよ。ということを投げかけるためには、ひょっとして結局は名古屋が独立せんとできんのではないかと思いますけど。
(記者)
銀行がやるなら融資じゃないですか。
(市長)
いや、それは何十年という話ですよ。基金にいっぺん入れて、そこは補助金にして。基金がどうするんですかね。
(記者)
「規模は1,000億円」というのは、何年かで1,000億円というイメージでおっしゃっているのですか。
(市長)
投下するなら、こういうものはできるなら単年度、割っても2年から3年とか、短く、大量に投下しないと効果が弱いですからね。これはちょっと日本では無いことですから、構想段階で。銀行の偉い様にも相談しながら、名古屋でできんやろかと。
小学校が260ですから、小学校単位で40店舗できるんですよ。自動車乗って、ワンストップショッピングでスーパーに行くことが常識化しとるけど、そりゃあ近所の商店のほうがええに決まってますよ。魅力があれば。綺麗になれば。小学校単位で40店舗できると、全く新たな商店街が、商店街でなくても良いんだけど、できるぐらいの、それより凄い威力がある。
息子なり、雇用が発生するということを視野に入れますと、ものすごい景気良くなりますよ。それと、雇用対策になりますから。福祉は重要な政策ですけど、産業が成長してというベースが一番重要なんですね、引き金とすると。産業が成長して、産業が儲かって、設備投資をしてお金がまわり、そこに新たな雇用が発生するというのが、当たり前ですけど、最大の福祉政策でもありますから。
2.3万人大作戦について
(記者)
幹部会で具体的な話が出ましたが、もう少し詳しい説明をお願いします。
(市長)
これは指示させていただいたことでして。これから大作戦本部が誰になるのか、総務局長になるのかよくわかりませんけど。ざっと思いつくところでも、ポスターを全国に貼ると。特に関東圏に、銀行集中だって言ってるんですから、向こうは。東京だけじゃないですよ、関東圏。ポスターのイメージとすると「住んでちょうよ名古屋」と。「日本初市民税10%減税」と。ワシのにこっとした顔でも良いんですけど。もう1つ、副市長の顔とかね。財政局長さんとかね。「この人誰だ」と。面白いですよ、なかなか。そういうイメージです。
(記者)
ポスターを駅などに貼るんですか?
(市長)
駅とか、いろんなところに。まだこれはちょっと思いつきでもないですけど、指定都市市長会に行った際、中村区とインターネットで(タウンミーティングの中継を)やったときに、名古屋市の東京事務所に行きましたので、あそこでちょっと話をしてきました。もうちょっと拡充、でかくすると。人間だけじゃなくて、民間とジョイントしても良いわけです。企業誘致とか、人間誘致の民営化みたいなもの。まず大使館回ってもらわないといかんわね。ポスターと名刺もちゃんと作ります。
(記者)
大使館を回るというのは、外国人の誘致ですか。
(市長)
外国企業の誘致です。当然役所、業界団体、一般的な大企業もまわって。
(記者)
ポスターなどの予算はどうするのですか。2月補正予算、あるいは新年度予算ですか。
(市長)
まだそれは入っていないと思います。
(記者)
2月補正に入る可能性もあるのですか。
(市長)
可能性はありますけど、これからです。早くやったほうが良いと思いますよ、私。
(記者)
市民税減税の恩恵を受けるには本日在住の必要があるから、来年以降の恩恵ですか。
(市長)
現実的にそういうことになります。しょうがないです。しょうがないけど、これは当たり前なんですよね。商売やっている人ならわかると思うけど、不況になればなるほど売値を下げてたくさん売ると。頭を下げて倍働くと。こういうことが常識なので。財政再建をどうやったらいいかと名古屋市役所に1か月こもってみんなで考えていても、何にもなりません。先ほども言いましたように、これは総務省が作った法律なんですよ。平成11年の地方分権一括法で、平成16年か18年が施行だったと思いますけど、いわゆる標準税率を下げても起債できますよと。許可制ですけど。それまでは標準税率を下回りますと起債ができなかった。それを変えたんです。そこに、「自治体の競争を促す」と書いたんですよ。条文には書いてないけど。資料にね。
だから商売のように、それはやっぱり不景気、会社が危なかったら打って出ないといかんですよ。会議ばっかり集まって、みんなで「どうしよう、どうしよう」言って、何百時間議論やったっていかんですよ。値段を下げて頭を下げて、人の倍働くと。良いものを提供すると。こういう値下げ競争をやると公共サービスが悪くなるんじゃないかという人がいますけど、これは間違いなので。物資がないときはそうなるかもしれませんが、物資が余っているときは。大ジャーナリズムの人を前にして申し訳ないけど、値段競争がわからんと思います。本当の価格競争をやった人なら「より良いものをより安く」なんです。安くということはどういうことかというと、お客さんに喜んでもらおうという気持ちが品質にも一緒になるんです。だから値下げ競争というのは安かろう悪かろうじゃなくて、品質のより良いものを探そうという事になる。公共サービスも、今回の学生さんの定期もそうですけど、こういうことを発掘していくようになるんですね、だんだん。
3.減税の他市町村への広がりについて
(記者)
市民税の減税が全国的にも広がっていくと思われますか。
(市長)
ここで宣伝をして。僕はそう思いますけど。だけど指定都市市長会の会長選の状況を見ていますと「今までで良いんだ」という人がぎょうさんおみえになるという可能性はある。
(記者)
もし全国で広がっていった場合、名古屋市の目新しさは薄れますが、そのときの名古屋市の魅力は何になるのでしょうか。
(市長)
ここで重要なんです。3万人大作戦が成功してなければならんのです。そうなれば、さらに減税できるようになる。商売と同じです。値段が下がって売り上げが増えますと、さらに下げることができる。常に減税型の自治体というか、リードしていくのが名古屋ということになります。
昨日井沢元彦さんが、講演会が終わってから「これは織田信長の楽市楽座と同じでしょ。まるっきり同じだ。」と言っていましたよ。本当に。楽市楽座って、減税だったんですから。
4.学生定期券の新設について
(記者)
生活支援と述べられましたが、そういうコンセプトで作られたものなのですか。
(市長)
生活支援もありますけど。交通局の経営努力が生活支援にもなるということ。
(記者)
市長サイドが働きかけて作ったのか、もともと検討されていたのか、どちらですか。
(市長)
生活支援についてはぜひ知恵を出してちょ、ということはお願いしてありまして。交通局長さんから、類まれなる知性によって発見された施策だと思います。僕もこれを聞いて、なるほどなと思いました。
(記者)
先日出された交通局の経営健全化計画の中に「定期券を拡充する」とありましたが、その一環と考えればよろしいですか。
(市長)
あったですか。よく知っていますね。そんならそこに、一応伏線があったかもわからんね。ちょっと知らなかった、気がつかなんだけども。
(記者)
この件での収入の減り具合はどのくらいのものでしょうか。
(市長)
減収になりますかね、わからんけども。ようけ定期券を買うようにはなりますよね。
(記者)
そういう経営戦略の一環でもあるということですか。
(市長)
ええ、そういうことですね。ようけ乗ってもらおうという話です。値下げの一種です。値下げしてようけ乗ってもらおうと。良いんじゃないですか、公共サービスがそういうふうに出るとことは。
5.商店街補助金の総点検調査結果について
(記者)
商店街の経営を調べた結果、やはり不正に補助金を受給していたというとんでもないことですが、会見によると、いろんな理由から告訴しないということでした。けりのつけ方をどうされるのかということと、このような事があると、地域委員会を含めて、信用できるかという事になりかねないと思うのですが、どのように考えてみえますか。
(市長)
地域委員会との違いは、地域委員会は、公開ですから。全然違うということです。補助金はやっぱりまずいんですよ。1千万は、補助金的ですけど、補助金から寄付金へシフトしていくというのが、実は、もうひとつの不正をなくする道なんですね。
あんまり僕は言いたくないんですけど、お縄になった方みえましたね。それで終わるような状況だったけど、そんなもん「おみゃーさん、他にもあるに決まっとるがや」という話ですね。まぁ業者さんには申し訳なかったけど、同じような手口、同じような項目について、全部業者さんとか、払ってちょ、ということは指示させていただきまして、案の定というと感じ悪いですけど、こういうことですわ。補助金というのは、ほんといかんですよ。長いこと補助金やっとると。こうなっちゃって。いわゆる水増し請求というやつですね。
その一部を寄付金に転換すると、本当は良いんですけどね。寄付金はオープンにせないかんですから。いろんなもの。僕もあんまりここまで言ってええかどうか悩ましいんだけど、これどうするやという話がありまして。
(理事長の)名前まで出して、当局からすれば、調査に大変ご協力いただいたと。民間企業にですね。それもあり、ここの公表と、全額弁償すると言っとられるのでと。警察がその後、進められるということだったら、協力しますと。そういうことでいかんですかと、となりましたんで。
ワシも、悩ましいんだわ。でっかい不正には、徹底的に戦いますけどね、こういうことはいかんですよ。いかんけど、中小商店、企業がですね、商店街の中で、本当にまぁ苦しみながら生きているという人たちについては、若干、同情しちゃうところがあるんですわ。
こんなこといっちゃいけませんけどね。悪いことはいけませんけど、本人は全部お金を返されて、こういう名前まで出ましてですね、こういう格好で。理事長の。
名古屋市としては、とりあえずは、ええんではないかと言われましたんで、まぁそうかなと。
だけどこれ以上のことについては、警察からもしなんらかの申し入れがあれば、当然、全面的に協力します。だめですかね。
(記者)
とんでもないと思いますよ。
(市長)
とんでもないですよ。
(記者)
商店街というのは、お互いお世話になり、お世話する関係であって、そういう関係が、透けてみえたんですよね。話を最初に聞いた時に。そういう意味で、市として商店街に対して、遠慮する部分があるんじゃないですか。
(市長)
ワシも、そこのところは厳しくは言っとたんですけど。とりあえずそのかわり、警察からお話があればという話でね。当たり前ですけど。なかなか、苦しいところですわ。
(記者)
苦しいところ、なぜ遠慮するのかというところが、わからないんですが。
(市長)
過去の長いお付き合いが、単独ではわからないけど、商店街の中ではあったということは事実ですよね。
(記者)
付き合いがあれば許して、付き合いがなければ許さないということでいいのですか。
(市長)
そりゃいかんでしょう。いかんと思いますけど、ワシは、まぁ反対に、まぁひとつ、やっぱり、この不景気のさなかに商店街も、全然はやりませんし。
(記者)
不景気なら、補助金を詐取していいという話にはならないと思うのですが。
(市長)
おっしゃるとおりでございます。
(記者)
結局、根拠はなんですか。
(市長)
根拠は、僕はそういう気持ちだけです。それと、こうやってメッセージを発した場合は、警察の方もしかるべき行動を取られるのではないかと。
(記者)
じゃあ、自分では引き金を引きたくないからということ?
(市長)
まぁそういうことだねぇ。
(記者)
遠まわしに、警察に捜査してくれということですか。
(市長)
そんなことではありませんけど。本当に、どえりゃあ強いものだったら、告発しますけどね。だけど、商店街も、みんな大変だでね。不正はいかんよ。そんなことは。いけません。
(記者)
補助金制度自体、見直しは考えてらっしゃらないのですか。
(市長)
そうですね。国で始まった、ひとつのあれですけどね。商店街に対する補助金というのは。だけど、地域の横の中で、ちょっと時間かかるかわからんけど、地域委員会なんかでやってった方が。地域が商店街を育てなければ、なんにもなりませんからんね。はっきり言って。
そういう仕組み、時間がどれだけかかるかわからんけど、オープンな議会という地域委員会の議会とボランティア議会の中で公開されますんで、そういう中で、そういうお金を使っていくという方向に時間かかるか知りませんけど、転換していきたいと思います。
(記者)
来年変わるということはないんですか。
(市長)
そこまでは、まだちょっといってませんですね。きちっとやっとられるところが、多いでね。だけど、縦型の補助金を、こうやってやっても、現実に商店街が、大須だけはものすごい盛んですけど、反対に大須の場合は、自力の部分がものすごく多くて、本当にその人のためになったのかと、そこで買い物をする人のためになったのかと、いっぺん検証しないかんと思いますよ。
(記者)
やめたらどうですか。やめて本当に検証しないと、偽の領収書なんか申請して、200万も税金浮かしていた訳ですよね。そういう制度をこのまま継続するっていうのは、おかしいと思うんですが。
(市長)
おかしいわな。なかなか厳しい対応するところもありますけど、いっぺんこれは確かに、おいでいただいて、ちゃんと聞くところですかね。やっぱり。これどうしますかと。
6.東京事務所の拡大について
(記者)
東京事務所を大きくするということですが、イメージとして、今のスペースとかで、どれくらいにしたいということは?
(市長)
そんなものはあれで十分ですよ。それより、企業誘致とか、人を引っ張ってくために、民間に委託なのかわかりませんが。お金のこともあるから悩ましいけど、そちらの方で大きくするという。
(記者)
市の職員だけでなく、民間の力を借りて活動をするということですか?
(市長)
やっぱり、頭下げるのは上手な人がやったほうがええでしょう。
7.今年一番苦しかったことについて
(記者)
今年一年を振り返って、一番苦しい時はどんな時でしたか。
(市長)
苦しかった時ですか。当選させてもらって、なかなか。政務秘書官もはっきり言いまして、今も否決されてますからね。なかなか人事のほうもいろいろありまして、あれのところが苦しかったですね。スタッフがおらんで大変です。常勤のですね。政務秘書です。端的に言えば。
それをなしにやるということは、市の3人の秘書官にも熱心にやっていただいたけど、やっぱり政治やってますので、政治活動も、半分までいきませんけど、それができないわけでしょう。
もっとやりたいことはいろいろありましたけどね。不正随意契約のネタなんかも、ようけありますけど、そういうのでは、3人の秘書官ようやっていただいたと思うけどね。そこが苦しかった始めの頃ですかね。
(記者)
6月議会とか、9月議会ですか?
(市長)
なんですかね。だけど、不肖16年弱やらさせていただいとりますし、自分で選択して選んだ人生ですから、文句言うつもりはありませんし、なおさら次の、政治ボランティア化、議会改革のテーマもありますし、見果てぬ夢に向けて、飽くなき挑戦を続けると。
8.陽子線がん治療施設の現在の状況について
(記者)
今日時点の状況はどうですか。
(市長)
今日は、まだ決めておりません。いろいろ相談しまして、いろいろ考えたいと思います。
(記者)
もう少し時間がかかりますか。
(市長)
はい。えらいすみません。
9.子ども手当てについて
(記者)
本来なくなるはずの負担が残る話について、自治体によっては負担を拒否するところもありますが、市長は負担を止むを得ないと考えますか。拒否するものと考えますか。
(市長)
名古屋市も、児童手当の他に全額国がやってもらえればありがたい、ひょっとしてそうなのかなと、わしも思ったことがありましたが、やっぱりそうでなかったか、違うのかというのが今の気持ちです。ただそうなると、どういう仕組みにするのか知らんけど、名古屋市の児童手当を全部召し上げて国の給付にするんですかね。名古屋市で言うと、児童手当40億分ですか。全部国の仕組みでやるんだと。お金を出すのは今までどおり市でやってちょということになると、子育てという最も基礎的な市町村がやるに最もふさわしい事務を、国が持っていくことになります。えらい逆行にならないかと。
26,000円フルだとすると、確か全部で5兆円くらいだったはずですから、5兆円というと消費税2%分ですから、それを市町村の独自財源に振り替えると。それで市町村で子育てをやってくれとやるほうが、本当だと思いますけど。
また、ようわかりませんけど、国がこれだけの膨大な5兆円の半分、2.5兆ですか、その給付をやるいうと、なんとか子育て給付機構とかできるんじゃないですか。子育て給付基金とか言って。そこにぎょうさん偉いさんが、いわゆる天下りをされるんじゃないかなというふうに、普通は思いますけどね。大丈夫かなと。
(記者)
地方負担がないという最初の約束が、変わったことについては。
(市長)
あれは、はっきりは言っとらんでしょ。
(記者)
市は地方負担はないようにとお願いをしていますが。
(市長)
だけど、いわゆる公約というかっこうで、地方の児童手当とまったく別枠に5兆円、1人当たり26,000円給付するというふうに言ってなかったんだけど。またかという感じですけど。国が地方自治体のいろんな基本的な行政サービスを召し上げていくのは、逆行だわね。もしそうなら。そこまで決まっとらんと思いますけど、お金の話が決まっただけで、仕組み自体は。地方税法の廃止、地財法5条の廃止とか言って、ちゃんと市町村が独自に経営をするということ。道のりは長い。結局みんな同じ給料をもらって、ずっと。赤字になったと地方交付税で担保してもらって。国からの役人は、偉い様にいれておけば食っておけるんだもんだで。倒産しない会社とは、こういうもんですかね。
(記者)
市の負担は国の制度どおりに考えますか。
(市長)
子どもさんのために拒否をしては申し訳ない。その分は給付を続けないと、子どもさんのいる家庭に迷惑をかけてはいけないので。今のままでええかと、そうは思わんけど。そんな甘い話があるとは、あまり僕も思っておらんですけど。別個でゴボッと来るのは。国が召し上げるというのは、変なもんだね。給付の権限ないし、義務でもあるけど。
10.来年の抱負について
(記者)
来年は朗らかな街にしたいと、先ほどおっしゃいました。改めて、来年に向けての抱負と意気込みを。
(市長)
庶民革命の減税と地域委員会が通ったことは、どえらい大きくて、地域でお金がまわるようになると。なんとか減税分を、当然、お酒を飲んでいただいてもええですけど、子どもさんの正月みやげでもええけど、寄付していくような流れができれば、ええ地域ができるし、社会保障のいろんな給付ができるし、福祉もどえらい充実してきますよ。そういう流れが、第一歩、名古屋から始まらないかということと、それから400年祭もありますので。
名フィルの皆さんに、暮れまでに2回くらいは名古屋の皆さんありがとうと、ちょっと幕を作って、本当の路地でバイオリン1本でも弾いてちょうということを言っておりまして、今のとこ返事はありませんけど。楽団員はみんな、特にブルガリアの人はノリノリで大いにやりましょうと。そういう雰囲気の話、楽団員は。やっぱり、おらが街のオーケストラという、そういうものをつくりたい。そういうものを含めて、学生さんにも街づくりに参加していただいたりして、とにかく賑やかな。尾張藩というのは、元々、新宿の屋敷の中に小田原の商店街をつくったりなんかして、みんなに来てもらって、騒いどったらしいですから。やっぱり、おもしろい、色気のある街を。
11.議会改革について
(記者)
議会改革は継続審議ですが、来年こそはと。
(市長)
いよいよ2月に向けて、こちら側も条例案を出していかないかんし、政治は税金によって稼業化された職業議員がやるのがええか、それともボランティア化、イメージは市民並み給与、の政治がええか。日本の国の一番大事な論争を名古屋市から展開したいと思っています。市民の皆さんもよう見ていただいて、いろんな情報をみなさん提供していただいて、判断していただくとええなと思っています。これは日本でまだどこも議論してないですけど。端的にどういうことかというと、世界中、政治はボランティア、市民並み給与です。日本だけ違うんです。これをひとつ頭に置いていただくとええかなと思います。
政治が変わると、ええですよ。お金のこともあるけど、議員とかそういう人達が、地域で尊敬されるようになるんです、みんな。ボランティアでやりますと、そうすると社会がようなりますよ。郷土愛が生まれてきて、愛国心に繋がっていくと。自立する日本となってくるんですけど。政治をやる人、市長さんもそうですけど、議員さんも、立派になってほしいと、輝く議員になってもらえんか、というのが、実は目標なんです。
12.庶民革命の現在の状況について
(記者)
現時点で、庶民革命の達成状況は。
(市長)
82点くらい、行きたいんじゃないですか。常に楽観的ですけど。84点か。この2つ(減税と地域委員会)が通ったのがでかいです。どえらいでかいです。名古屋市の職員の皆さんにも本当にお願いして、地域委員会から、減税から、寄付の流れとか、これを本当つくっていくと、世の中ガラッと変わってきますよ。少なくとも、地域委員会のボランティア議会のところでは、議会改革はこれからですけど、実は仕組みとしては成立したわけです。いろんな地域の方がぜひ手を挙げていただいて、学区連協の方でもいいんでね。だけど、公開された場と、それから選挙をやってみんなが参加するということで全く違いますから。新しい、本当大きな名古屋の挑戦です。織田信長が生きていたら、どえらい喜ぶと思います。わしのやりたいこと、なんでわかったと。
投票数:18
平均点:5.00