4月17日(土)、2日目となる名古屋市議会議会報告会が熱田区役所で行なわれた。報告会場に集まっていただいた市民はおよそ80~100人ぐらい。まず、伊神副議長より議会報告をした後、市民の方々からテーマごとにまとめて率直な意見をいただいた。市民の声をまとめた。

■　百条委員会はどのような進捗か教えてほしい。
■　二元代表性の意味は。
■　議員報酬は市民の参加で決めるのか。
■　河村市長が議員報酬半分と言うのは非常に魅力的な言い方だ。議員の年収を市長は2400万円というし、議会は1513万円と言うが事実は?議会はのべ何日あって労働時間はどのくらいか。
■　議員にどのような苦労があり、そんなに人数が必要か。
■　議員報酬は妥当かどうかを調べることは必要だ。河村市長はロサンゼルス議会議員の定数が15人であることを引き合いに出すが、議会も調査が必要だ。リビング新聞は、ちょっと調べれば事実はすぐわかるはずなのにうそを書いている。事実を捏造する新聞があり法的手段に訴える必要も。アメリカでは税金で議員の事務所費を出している。
■　今日の説明でよくわかった。情報誌によってでたらめな内容が流れている。市議会には市民に近づいてほしい。私の知った議員は夜中も市民の相談にのるなどがんばっている。
■　いまさら議会基本条例とは遅いのでは。当選したら議員は市民に知らん顔。区役所に議員がつめて市民の相談を受けたら。
■　正副議長の公用車をなくす。議員も定年制を。元気のいい議員のほうがいい。
■　ある程度理解する。各区で議会報告会を。
■　河村市長に投票したが、地域委員会は民主主義じゃない。投票して後悔している。しっかりした議員ならすべて公費で負担すればいい。アメリカと日本では土壌が違い比較できない。マスコミはひどい論評をする。市長はわけのわからん名古屋弁を使っている。河村市長に市民感覚なんていってほしくない。
■　議会は市民にとっていい方向に行っている。不毛な議論をしないため政調費も公開でよかった。定数も一票がこれ以上軽くなるのはよくない。議員報酬は額と仕事の内容の関係を議論しないといけない。議会は80日しかないと言われているが、消防車も出動した分だけコストを払えばいいとは誰も言わない。出動しないときもさまざまな準備をしているからだ。議会には市民とのコミュニケーションを図ってほしい。
■　議員報酬は妥当ではないか。定数は例えば熱田区は2名だが、1名に減らすのはおかしい。いろいろな意見を持つ議員が必要だ。議員が減れば予算が削減できると言う考え方はおかしい。
■　河村市長はマスコミ受けだけを考えているが、それでは市政はうまく行かない。

3月6日におこなわれた「市議会基本条例パブリックヒアリング」のころから比べると、市民の意見は隔世の感だ。背景には議会が市民の中に入り、積極的に説明をしようという姿勢が評価されたことがあると思う。

つい1か月前までは「議員が何をやっているのかわからない。だから報酬が高いのではないか。数が多すぎるのではないか。」などの意見が多かったが、2月市会での積極的な情報の発信や市民への説明の機会が増えるにつれ、むしろ河村市政への批判の声の方が日増しに強くなっている。今日の議会報告会でも市民の意見は、議会に対する批判より市長に対する不満の方がはるかに多かった。

一方で、「議員が何をしているかわからない。」「当選したら知らん顔」「報酬が高いのでは。」などの声も依然として多く、我々議会も謙虚に市民の声に耳を傾け、より市民の声を背景にした議会活動につとめていかなくてはならない。

横井利明オフィシャルブログ
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