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[毎日]いっぴんゼッピン!:有松・鳴海絞 技術つなぎたい

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2011/7/3 13:24
narupara  管理人   投稿数: 7555
繊細な美しさが特徴--松岡清子さん(67)
国産絞りの9割を占める伝統工芸品「有松・鳴海絞」の産地として知られる名古屋市緑区の有松。今年の絞り誕生400年を町全体で盛り上げようと意気が上がる。着物の需要減で、最盛期に比べて売り上げは減ったものの、デザイナーの作品がパリコレで称賛されたり、かばんや帽子など着物以外の商品も人気を集めるなど、国内外で活路を見いだそうとしている。有松でただ一人、竜巻絞り技法を継承する伝統工芸士の松岡清子さん(67)の作品は「粋」と評される。日本の美意識が受け継がれた一品だ。

霧吹きで台にくくりつけた布をさっと湿らせると、両手でギャザーを等間隔に寄せていく。指先に神経を集中させる松岡さんの表情は真剣だ。

下絵はなく、頼りは指先の勘だけ。等間隔に寄せなければ、模様がいびつになってしまう。ギャザーを寄せた布を芯に巻き付け、上からひもでぐるぐる巻きにしていく。ロープ状になった布を染めると、重なっていない部分だけに色が付き、粋な縦じま模様が現れる。竜巻絞りの名は、ぐるぐる巻きにすることや、ロープ状になってとぐろを巻いているように見えることから名付けられた。

松岡さんは1970年、代々くくり職人が家業の夫と結婚。以来40年以上、竜巻絞りに取り組んできた。嫁ぐまでは全く経験がなかった。「名誉ある絞りの技術をつないでいかねば」と覚悟を決めて嫁いだという。

竜巻絞りは、明治時代に夫の祖父が考案したとされる。代々継承されてきたが、義母は直接松岡さんに手ほどきすることはなかった。育児や家事をしながら、義母や他の職人の手つきを見て覚える日々。「とにかくできるようになりたい」という一念で、家中が寝静まった後も一人練習した。最初は手ぬぐいから。今も脳裏にあるのは、夫の祖母たまさんの作品だ。「少しでも近づきたい。今も修業の毎日」と話す。竜巻絞りは指先の勘がすべて。今になって、教えられるものではないことがわかったという。

竜巻絞りからは、山道、みどり、鎧段(よろいだん)などの柄ができる。いずれも下絵がなく、勘を頼りに筋を入れていく。松岡さんの作品は、細かくギャザーを取り、繊細な美しさが特徴。自分の作品はすぐに分かるという松岡さんは「体が続くまで続けていきたい」と言い、技術を受け継いでいく覚悟だ。【岡村恵子】

◇いっぴんメモ
有松・鳴海絞は、江戸時代初期、竹田庄九郎によって始められた。有松絞は尾張藩の特産品とされ、東海道を通る旅人らを客に栄えたという。着物の需要減などで、売り上げは最盛期(1970年代前半)の80億円から、30億円に減少。昭和30年代には県内で10万人いたというくくり職人などの職人も、約800人になった。毎年、町を挙げて開かれる有松絞りまつりは多くの観光客らでにぎわう。また有松・鳴海絞会館では、商品販売のほか、松岡さんらくくり職人による実演がある。

いっぴんゼッピン!:有松・鳴海絞 技術つなぎたい--松岡清子さん /愛知 - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aichi/ippin/news/20110703ddlk23040124000c.html

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