名古屋市で昨年10月にあった生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の理念を子どもたちの立場でどう実現できるか話し合う「次世代による生物多様性子ども会議」が5、6日、名古屋市緑区の市青少年宿泊センターであった。
COP10を機に発足した高校生らの環境団体「NEO」が実行委員会をつくって企画。県内の小学4年~中学3年の17人が参加した。
NEOの高校生らを進行役に3班に分かれて身近な環境の変化や多様性の現状を議論。アクションプラン(具体的な対策)を班ごとにまとめた。
ある班は、クマなどの野生動物の生息環境が悪化していると指摘し、広葉樹の植樹の必要性を強調した。別の班は、駆除される外来魚を食用にすることを提案した。
アクションプランは子どもだけでできる内容、大人の協力が必要な内容などと分けて、今後実現に向けて細部を詰めるという。
名古屋市千種区の田代小5年首藤郁佳さん(11)は「環境問題で知らなかったことを学べた。環境保護に向けて行動したい」。NEO代表の南山国際高3年有馬佑亮君(18)は「僕たちの年代ならではの会議になった。環境のために一歩踏み出すきっかけづくりができたと思う」と話した。
中日新聞:名古屋で生物多様性子ども会議 小中生17人が議論:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20111107/CK2011110702000092.html