豊根村で農業に取り組む地域おこし協力隊員の竹本あゆみさん(37)と長田(おさだ)直之さん(37)が、特産のトマトを使ったジャムを開発し、十九日、村役場で試食会を開いた。
協力隊は、都市部の若者の力を過疎地域の活性化に生かそうと総務省が設けた制度。
竹本さんは知立市出身。医療事務などの仕事を経て今年四月、村に移住した。長田さんは名古屋市熱田区出身。車の設計に携わっていたが、九月から村で暮らしている。
二人が目指すのは、栽培から加工、商品化までを一貫して行うシステムの構築。約一ヘクタールの遊休農地で野菜を育てる一方、村の特産品のトマトを使ったジャムの開発を進め、名古屋市緑区の手作りジャム専門店「デュ・ラ・コンフィチュール」の協力で商品化にこぎ着けた。
「赤トマト」「青トマト」と、オレンジを混ぜた「フルーツミックス」の三種類で、それぞれ百グラム入り。三本(千八百円)と二本(千二百円)を各百セット作り、十二月から通信販売する。
「好評だったら、村内の道の駅や温泉でも販売し、特産品に育て上げたい」と、村地域づくり推進室の青山幸一室長(46)は意気込んでいる。問い合わせは村地域づくり推進室=電0536(85)1311=へ。
中日新聞:豊根産トマトでジャム 地域おこし協力隊が開発:愛知(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20131120/CK2013112002000053.html