名古屋市緑区や東郷町の住宅街で二十七日夜、またイノシシが出没した。二十八日朝も北へ約二キロの日進市赤池一でイノシシのような動物が目撃された。動物の専門家は「もし出くわしたら、刺激しないようゆっくり後ずさりしながら遠のいて」と対処法を説明している。
緑、愛知署によると、二十七日午後十時から十一時半ごろにかけ、東郷町春木や近くの緑区東神の倉などでイノシシを見た住民から通報が相次いだ。パトカーで駆けつけた署員も体長約一メートルの姿を確認した。
さらに日進市役所によると、二十八日午前七時四十五分ごろ、同市赤池一で登校中の児童らがイノシシらしき姿を目撃した。
イノシシは今月七~八日に緑区藤塚や豊明市沓掛、十日に東郷町諸輪と北山台の住宅街で目撃された。
県自然環境課によると、イノシシは名古屋周辺では瀬戸市や豊田市で生息数が増え、二〇一二年度には日進、長久手市でも捕獲された。ただ今回は過去にあまり例のない市街地で、担当者は「茂みを伝って来てしまったのか」と首をひねる。
野生動物の捕獲許可などを担当する名古屋市農業技術課は「市街地では銃は使えず、道路にわなを仕掛けるわけにもいかない」としばらくは静観する構えだ。
[15] 中日新聞:イノシシまた住宅街出没 名古屋・緑区などで:愛知(CHUNICHI Web) [15]
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20140129/CK2014012902000050.html