区民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
今年は「酉(とり)年」です。「酉」という漢字は象形文字で、酒の壺を表すそうです。十二支では「酉」は鶏を意味しますが、鶏は「『古事記』の記述で、世界が闇になったとき、ニワトリを鳴かせ天の岩屋戸から天照大神(あまてらすおおみかみ)をよびだし、太陽をとりもどした※」とあることから、大変に縁起がよいとされています。
緑区は本市において、平均年齢が最も若く人口の多い活気あふれる区です。一方、古い歴史や伝統が今に伝わる区でもあり、昨年七月に「有松の町並み」は、地域の方々の長年のご尽力により、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。緑区には有松のほかにも、世紀の一戦「桶狭間の戦い」の地である桶狭間や松尾芭蕉が何度も訪れた鳴海宿、城下町の名残がある大高など、様々な魅力があります。本年は、こうした歴史や伝統の素晴らしさを広め、「酉年」にあやかり、さらなる「飛躍」の時を告げる年にしたいと願っています。
さて、昨年の区民まつりは「見て知って!思いをひとつに 緑の輪」をテーマに開催いたしました。区民参加型の催しである「みんなの思いがつまった寄せ書きを作ろう!」と題したイベントでは、三枚の大きな絞りのタペストリーいっぱいに千人を超える方々から緑区への熱いメッセージをいただきました。この寄せ書きから、区民の皆さまの思いがひとつになって、緑区の大きな発展につながっていく未来が見えるように感じています。
これからも職員一同皆さまとともに、「思いをひとつ」に、「笑顔あふれるまち」をつくってまいりたいと存じます。新しい年が、区民の皆さまにとって、明るく、幸多き一年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
※出典 文化人類学事典
緑区長 柵木 厚(ませぎあつし)
名古屋市:あけましておめでとうございます 2017(暮らしの情報)
http://www.city.nagoya.jp/shicho/page/0000089446.html