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名古屋市が3月に設置した有松まちなみ保存ファンド募金への寄付金額が、今月11日現在、目標額(660万円)の2割、約150万円と伸び悩んでいる。河村たかし市長は今月から始まった市民税減税分からの寄付に期待するが、期限の月末までに目標額が達成できない可能性が出てきた。
同基金は、緑区有松町の旧東海道沿いにあり、有松絞りの開祖とされる竹田庄九郎の一族が江戸末期に建てた木造2階建て町家(延べ約170平方メートル)の保存を目指している。老朽化のため所有者は当初、取り壊してアパートを建てる方針だったが、保存を求める声を受けて市が基金を設立した。集まった募金は、外観を保存して高齢者デイサービス施設へと改修するのに必要な工事費の一部に充てられる。
市歴史まちづくり推進室は「歴史を感じられる町並みとして残すため、ぜひ協力してほしい」と話している。問い合わせは同室(052-972-2782)。(
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