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[毎日]いっぴんゼッピン!:萬乗醸造の「醸し人九平次」 次は酒米の自主調達 久野晋嗣さん

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2013/2/23 6:15
narupara  管理人   投稿数: 7555
ワインの牙城切り崩す??久野晋嗣さん(47)

黒しっくいの土蔵の奥で、白い湯気が一粒一粒からわき上がり、静かに蔵人たちを包み込んだ。まばらな2月の雨が降り、この日の朝の気温は4度だ。蒸し上がったばかりの酒米「山田錦」はしゃもじでかき混ぜられ、仕込みタンクに加えるために徐々に冷やされていった。

寒さの染み入るこの季節、日本酒造りは熱を帯びてくる。戦国時代、織田氏と今川氏が攻防を繰り広げた山城跡に近い名古屋市緑区の大高地区。酒造りでは200年以上の伝統を持つ「萬乗(ばんじょう)醸造」でも、日の出前から杜氏(とうじ)と蔵人たちが1日の作業に取りかかる。

総勢15人で、平均年齢は25歳と若い。同社の当主は初代だった九平治(くへいじ)の名を継いでおり、久野晋嗣さん(47)は15代目の九平治。「日本酒造りには『今の感覚』が必要です。消費者に可愛がってもらう味とは何か。伝統を守るというのは聞こえはいいが、それだけでは世の好みにあわなくなる恐れもある」と、腕を組んだ。

「若い頃は食えない演劇をやりながら、ふらふらしていた」とさらりと話す久野さんだが、25歳で家業に戻ると、下請け中心だった従来の経営方針を180度転換、均一・大量生産による価格勝負には見切りをつけた。

純米酒「醸し人九平次」を最初に世に問うてから、既に17年が過ぎた。「上品さ、優しさ、懐かしさ」。絶品の特色を尋ねると、久野さんはじっくりと語り出した。「甘い辛いでくくれるほど、日本酒の味は単純ではありません。熟した果実の味の具現化を目指すと申しましょうか」。いわゆる「五味」のうち、特に甘さ・渋さ・酸っぱさの三つに気を配っているという。

愛好家は今や洋の西にも広がる。「和食と調和するワインがあります。日本酒も同様。洋食に合わない理由はありません」。つとに知られた逸話は05年に進出したフランスでの人気ぶりだ。ミシュランの三つ星を獲得した「ギィ・サヴォワ」や、文豪ヘミングウェーが定宿とした「ホテル・リッツ」。「Le sake」は数多のメニューを飾り、食通の舌をうならしている。海外展開の意義を久野さんは語る。「ワインの牙城を切り崩せば貴重なマーケットも生まれる」

いっぴんゼッピン!:萬乗醸造の「醸し人九平次」 次は酒米の自主調達 久野晋嗣さん /愛知- 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20130217ddlk23040169000c.html

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/4/4 21:16
narupara  管理人   投稿数: 7555
日本酒が欧米やアジア各国へ販路を広げている。輸出量は年々増え、高級ホテルやレストランにお目見えし、品評会や見本市も頻繁に開かれるようになった。「日本酒の地位向上」のため海外進出に取り組む酒蔵も多く、徐々に定着し始めている。

2月下旬の朝、名古屋市緑区の「萬乗醸造」の蔵で仕込み作業が始まった。作業をするのは平均27、28歳の従業員十数人。「素人同然だったから常識を破れた」という醸造家、15代久野九平治さん(47)は徹底して手作りにこだわる。

現在ではフランスの高級ホテル「リッツ・パリ」や三つ星レストランで出される日本酒「醸し人九平次」。昔は機械を使った大量生産をしていたが、久野さんは「おいしくなかった」と違和感を覚え、徐々に手作りに切り替えた。生産量はピーク時の25年前に比べて5分の1で「全国でもビリの方」と笑うが、「胸を張れる中身にしたい」と今のペースを貫く。

「日本酒はワインと同じ醸造酒。世界目線の飲み物にし、新しいステージへ連れて行きたい」。情熱を胸に、7年前からフランスを中心に海外に進出。単身で飛び込み営業を続け、ドイツやスイスなどでも声が掛かるようになった。

ラベルのデザインがワイン風のものも。座標値を記載して原料の米が作られた場所をインターネットの地図サイトで検索できるようにした。「ワイングラスで飲み、開栓後に熟成させて楽しむのもお薦め」という。

国税庁によると、日本酒(清酒)の販売数量は減少する一方。2011年度は約60万キロリットルで1996年度から半分ほどに落ち込んだ。一方で輸出量は年々増加し、財務省の貿易統計で12年は約1万4000キロリットル。国内が頭打ちで海外に活路を求める会社も少なくないが、販路拡大を図る攻めの姿勢の会社も増えている。

磯自慢酒造(静岡県焼津市)は「国内で売る酒が足りない状況」という人気ぶりだが、寺岡洋司社長(57)は現状を「日本でワインは定着したが、日本酒は外国で定着していない」と分析する。「海外にも日本酒に合う料理があるはず。日本におけるワインのような存在になったらおもしろい」と7年ほど前から米国や英国に進出した。

酒田酒造(山形県酒田市)の佐藤正一社長(66)も「本当においしい日本酒を、日本の文化の一つとして紹介し定着させたい」と意気込む。アジア各国やフランス、ベルギーなどで売り込みを進めており「時間はかかるだろうが、地道にやっていけば定着するはず」と話す。

日本酒、世界目線で新ステージ 酒蔵各社 欧米、アジア各国へ販路拡大 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
http://www.sankeibiz.jp/business/news/130403/bsc1304030500001-n1.htm
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