名古屋市緑区のフリーライター、高野史枝さん(66)が初めて監督したドキュメンタリー映画「厨房(ちゅうぼう)男子」の完成披露試写会が17日夜、同市東区の名演小劇場であった。料理のできる男性がもっと増えてほしいと思いを抱き、身近にいる料理上手の男性たちの日常を収めた。上映後の舞台あいさつで、高野さんは「料理できる男性はみんなチャーミングです。きょうは仕事帰りにキンメダイを買って行こうという男性が増えたらいいな」と話した。
映画では、20代から70代の男性がさまざまな料理を楽しそうに作る。定年退職後、フランス料理のケータリングシェフを始めた夫の裕夫さん(66)が、手間ひまかけたフルコースを披露すれば、共働きの妻の胃袋を支える長男裕樹さん(37)は毎晩、冷蔵庫のあり合わせで晩ごはんを30分で作ってしまう。
友人知人が手掛ける料理も続々登場する。CBCテレビのアナウンサー、富田和音(かずね)さん(60)の進化するカレー▽漫画家アシスタント・うさきこうさん(29)のキンメダイとハマグリを使ったアクアパッツァ(魚介類を煮込んだイタリア料理)▽岐阜・鈴蘭高原のゴルフ場社長、近藤清さん(66)が庭の山菜を摘んで揚げる天ぷら▽大府市の男性料理講座OBらでつくる「男楽会」などが地域の夏祭りで提供する2500個のコロッケ::。
高野さんは「ドキュメンタリーは、撮る対象をどれだけ知っているかが重要。対象が家族や友人だと、撮られることを意識しないため自然な姿が撮れる。しかし、1週間スタジオにこもっての編集作業は一番大変でした」と振り返る。
毎日新聞に映画コラム「シネマの宝箱」を連載中の高野さんは、映画批評を長年続けてきた。舞台あいさつでは「二度と映画監督の悪口は言いません。過去の自分に突っ込みたい」と神妙な一面ものぞかせた。
映画は名演小劇場で12月19日から来年1月15日まで公開予定。【山田泰生】
映画:「厨房男子」完成 料理のできる男性、もっと増えて 高野史枝さん初監督、来月19日公開 /愛知 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20151119ddlk23200171000c.htmlドキュメンタリー映画「厨房男子」
http://www.kitchen-boys.com/
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