3か月集中「早く現場に」と抱負
社会人経験者枠で各地の国税局に今春採用された182人を対象とした、国税庁の研修が6日、名古屋市緑区の税務大学校名古屋研修所で始まった。
同庁は、中核となる30歳代の職員不足を補うため、2009年度から社会人採用に力を入れている。5回目の昨年度は、民間の転職フェアに参加するなど広報活動を積極的に行い、15年度比6倍超の669人が受験、採用者数も同約7倍と大幅に増えた。
そこで同庁は、新たに社会人経験者向けの研修プログラムを作成。2回に分けて約5か月行う新卒採用者とは別に、約3か月集中して実施することにした。研修後、7月から各税務署で税務調査や徴収を行う。
名古屋国税局に採用された加藤昌子さん(35)は民間会社からの転身。法曹界を目指していた時期もあり、不正をただし公益性のある国税の仕事に興味を持ったといい、「民間企業の考え方を知っていることは調査でも活用できると思う。早く現場で役立てるように、研修を頑張りたい」と話した。同研修所の福岡丈政所長は「研修後には即戦力になると確信している」と期待を込めた。
社会人採用182人が研修:国税庁 :地域 :読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20170407-OYTNT50011.html