伝統工芸品「有松・鳴海絞」の産地で、歴史的な街並みが残る名古屋市緑区有松を浴衣で散策し、楽しんでもらおうと、「有松ゆかたまつり」が7月2~4日に旧東海道一帯で初めて開かれる。 (蓮野亜耶)
毎年恒例の「有松絞りまつり」は、新型コロナの感染拡大の影響で今年も中止となった。山上商店の山上正晃さんは「職人たちはもの作りを通して季節の移ろいを感じてきた。まつりが2年連続で中止となり、メリハリがなくなって町に元気がない」と嘆く。
そこで、夏の雰囲気を感じられるイベントを町の有志が企画。有松・鳴海絞の多くは浴衣に仕立てられることが多いことから、来場者に浴衣を着て楽しんでもらうよう考えた。
イベントでは、「有松あないびとの会」による町家や史跡を巡るツアーや、絞りの加工をする工場などの見学も企画。東海道沿いの古民家前などにフォトスポットを設置し、風情ある街並みを背景に撮影ができる。
また、着付けコーナーも設けられ、大人から子ども用の浴衣のレンタルや、着崩れした場合の手助けをしてくれる。浴衣を着て、有松・鳴海絞の商品を購入した客には特典があるほか、絞り染めやアクセサリー作り体験、キッチンカーによる飲食の販売もある。
関係者は「ぜひ、浴衣を着て来場ください。その姿が有松の一部となり、街の元気になります」と呼び掛けた。
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【愛知】浴衣で有松散策を 7月2日から「まつり」、町家巡りや工場見学 | 中日旅行ナビ ぶらっ人
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