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【市長】平成21年定例記者会見の内容(20年度末まで)

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 .3 .4 .5 .6 .7 | 投稿日時 2009/1/8 13:23
narupara  管理人   投稿数: 7555
名古屋市長の平成21年3月末(平成20年度内)までの定例記者会見の内容です。

記者会見の様子は名古屋市の公式ホームページで動画とともに公開されていますので、そちらもご覧ください。

名古屋市 > 市長の部屋 > 記者会見
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/

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narupara  管理人   投稿数: 7555
平成21年1月5日 市長年頭記者会見


皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今年の正月は、いずれも寒い日が続きましたが、天気には、概ね恵まれました。12月まで暖かな日が目立ちましたので、正月らしい、きりっとした身も心も引き締まる3日間だったと思っています。

開府400年、そしてCOP10が開催される2010年が、いよいよあと1年に迫りました。

開府400年の2010年1月1日まで、あと361日です。名古屋の大きな節目の年となります。この節目を迎えるということは、次の節目に向けての展望を描くということでもあります。世の中が大変なスピードで変化をしています。それは、加速度的に速くなっていると感じを受けます。だからこそ、50年、100年先を見越した一手を今、打つことが大事になると思っています。

言葉で言うのはたやすいことですが、実際には難しい仕事だと思っています。ただ、私はまちづくりに王道はないと思っています。現場目線で事実を徹底的に見て、客観的なデータに基づき、想像力を働かせることが大事、そんなことを改めて思った、この正月でした。

私自身、この正月は「将軍の座」という御三家と将軍家を描いた林 董一先生の著作を読み、名古屋の置かれた立場が尾張藩と重なって、大変興味深く読ませていただきました。

皆様にも、今年、市政のあらゆる場面で大変お世話になると思います。昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

それでは、本日は3点、報告をさせていただきます。

まず1点目は、昨年、東山動植物園再生の第一段として、チンパンジー舎の改修を行ったところですが、これに引き続き、今年の春には植物園に「桜の回廊」が完成します。

これは、現在「桜の園」がある区域に整備するもので、100種類650本の桜を植栽します。これにより、既存の桜を含め、日本全国、北から南までの代表的な桜100種類、1,000本が集まります。桜が見頃を迎える時期には、「桜のトンネル」をくぐり抜けながら、散策を楽しんでいただけます。

桜は、私たちにとって大変、馴染み深い花ですが、古来よりわが国に自生する野生種から、古今にわたって改良されてきた園芸品種まで、実に多種多様な種類の桜があります。これらを集めて展示をするということで、これは、種の多様性に触れ、学んでいただくための貴重なコレクションになるのではないかと考えています。

開花の時期も多様ですから、概ね3月上旬からゴールデンウィークの頃まで、次々と咲く花を楽しむことができると思います。

この「桜の回廊」を市民の皆様とともにつくり上げていきたいと思い、2月末に近隣の小学校の子どもたちによる植樹を行うとともに、3月20日から予定している「東山公園春まつり」の初日には、「市民植樹」を行うこととしました。

今月13日(火)から、3月の市民植樹にご参加いただける方、100名の募集を開始します。

さらに植物園では、春まつりの期間中に、「地域の自然学習林」や「東海モデル林」といった、身近に自然体験を楽しんでいただけるエリアも完成します。詳細が決まりましたら、改めてご案内します。

2点目は、世代を超えたメッセージにより、新しく完成したエコソングについてです。

すでにご案内をしております、今月22日の「なごやかトーク」は、生物多様性と地球温暖化をテーマとしたトークセッションとして、開催を予定しています。

その準備にあたり、「未来へ残したいもの」と「100年後はどんな世界にしたいか」の2つについて、幼稚園児から社会人まで、さまざまな世代から2,248ものメッセージが集まりました。

これらのメッセージに共通するキーワードを紡いで、新たなエコソングが出来上がりました。タイトルは「手と手をつないでから未来へのおくりものから」です。流しますので、お聞きください。

(エコソングの一部を再生)

制作に当たったのは、以前、皆さんにもご紹介した「大学生版エコライフチャレンジシート」や「生物多様性ドミノ」をつくってくれた大学生のグループ「なごやユニバーサル・エコ・ユニット」の学生さんたちです。

このエコソングは、子どもたちの小さな手の中にある「希望」を繋げ、「未来」に向けて発信していく象徴として「なごやかトーク」の会場で合唱します。

「なごやかトーク」では、このほかにも、子どもたちが幼稚園や学校の生活の中で、日頃から取り組んでいる「環境にやさしい活動」の発表をしたり、大学生と若手社会人によるトークセッションを行ったりといったプログラムを予定していますので、ぜひ多くの市民の皆様に参加をしていただきたいと思っています。

3点目は、教員免許状更新講習の開設についてです。

今年4月から、教員免許更新制が始まり、教員は10年ごとに、所定の講習を受講しなければいけないように法が改正されました。

全国的には、主に大学がそのための講習を開設するようですが、本市では教育委員会が主体となって開設する旨、文部科学省に申請をしていましたが、近日中にも認定される見込みとなりました。

本市では、教育センターが教員研修のノウハウを有しています。また、市立大学にも人的資産や研究の蓄積がありますので、両者が連携することで、実践的かつレベルの高い講習が行えるものと判断しました。

6月から10月にかけて、5日間、計30時間の講習を、教育センターにおいて開催します。市立大学においても、夏休み期間の8月に集中講義のような形で実施します。

名古屋の子どもたちへの教育を預かる本市教員が、確実に講習を受講でき、高いレベルの知識と技能を身につけられるよう、本市として責任を持って講習を行っていきたいと考えています。

なお、このような形で講習を開設する都道府県は今のところ岩手県だけと聞いていますから、(自治体として開設するのは)名古屋市と岩手県だろうと思っています。これも教育センター、名古屋市立大学という、長い間培ってきた教員研修のノウハウを持っているところにやらせて欲しいということを、強く国に要請していたものが認められるもので、誠に結構なことと思っています。

最後になりましたが、平成21年が名古屋市、そして市政記者クラブの皆様方にとって、素晴らしい年となることを祈念しています。

私からは以上です。

名古屋市:平成21年1月5日 市長年頭記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00053502.html
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/1/22 19:53
narupara  管理人   投稿数: 7555

 報告に入ります前に、少しお話しをさせていただきます。

 一昨日の土曜日、管理職の職員、約1,500人を対象とした参集訓練を実施しました。大規模地震発生を想定し、発災時刻は私が指定をする、いわゆる「抜き打ち」で行いました。

 当日は、朝7時を発災時刻に指定し、その1時間後に本部員会議を開催するという目標を持って、参集を行いました。これは、初動体制を速やかに確立することが極めて大事という考えからです。

 実際に本部員会議を開催できたのが、8時8分でした。概ね、想定の範囲内で開催することができました。

 約1,500人のうち3割の職員が、発災から1時間後までに参集し、報告を完了できると見込んでいましたが、実際にはやや少なく、その後、8時半過ぎにほぼ3割になりました。はじめの数分間というものが極めて大事だと、改めて思いました。

 大地震発生時には、建物の倒壊等により、参集に当たって、通常より大幅に時間を要するといったことが起こり得ます。個々の職員が、それぞれの参集経路上にどういった危険箇所があるか、災害発生時にはどのような状況になるか、よくイメージしながら自分の目と足で確かめる、いい訓練ができたのではないかと思っています。

 今後、訓練等を繰り返し行うことで、職員の危機に対する感覚に磨きをかけていきたいと考えています。

 本日は2点、報告させていただきます。

 1点目は、ショートストーリーなごやについてです。

 現在、平成19年度の第1回受賞作品を、公募で選ばれたお二人の監督に、ショートフィルムとして映画化していただいています。受賞3作品のうち、大賞の「カヲリの椅子」と佳作の「街灯りの向こうに」の2つが、まもなく完成します。

 また、昨年末には、第2回ショートストーリーなごやの受賞者、大賞を受賞された千種区在住の高倉麻耶(たかくら まや)さんをはじめ、3人が決定しました。

 そこで、来月9日(月曜日)、今回完成するショートフィルムの発表と、第2回ショートストーリーなごやの受賞者に対する表彰式とを、併せて行います。

 これで、文学と映像の両方で、新しい才能を発掘・育成するとともに、作品の中で取り上げられる名古屋の名所や魅力スポットを情報発信していく、そんな流れが出来上がります。

 今後、このショートフィルムについては、今年6月に開催される「ショート・ショート・フィルム・フェスティバル」、これはアカデミー賞公認の国際映画祭だそうですが、この映画祭での上映に向けて準備を進めています。

 映画ファンから注目される、この映画祭で初公開、という形で調整中なので、9日の発表会は、残念ながら市民の皆様を広くお招きして行うことができません。マスコミの皆様には公開しますから、ぜひ取材の上、広く報道していただきたいと思います。

 このような優秀作品の映像化までを流れに入れた文学のコンテストというのは、他に類を見ない名古屋オリジナルのものですから、これを権威あるコンテストに育てていくことができればと考えています。

 2点目は、ノーベル賞受賞者への学術表彰の授与についてです。

 昨年、ノーベル賞を受賞された小林先生、益川先生、下村先生の3人のうち、小林先生、益川先生のお二人に、来月6日(金曜日)、名古屋市学術表彰を授与させていただきます。

 先生方の功績は、市民の皆様にとっての大きな誇りであると同時に、科学の道を志す若い人たちに、大きな夢を与えてくれました。名古屋ゆかりの偉大な先生方とお会いできるのを、私は今から大変楽しみにしています。

 なお、下村先生については、残念ながら日程のご都合がつかなかったので、後日改めてお贈りする予定です。聞くところによると、3月には日本にお見えということなので、その機会が持てればいいと考えています。

 また科学館では、今月31日(土曜日)から「小林・益川・下村 ノーベル賞展」と題した企画展を開催します。先生方が積み重ねてこられた研究の成果を、それぞれの先生方の横顔とともに、わかりやすく紹介するものです。3人の先生方に、市民の皆様からノーベル賞受賞のお祝いのメッセージを寄せてもらうコーナーも設けます。多くの皆様にご覧いただければ良いと思っています。

 科学館は東海豪雨の際もそうでしたが、こういうタイムリーな企画をするというフレキシビリティ(柔軟性)があって、今回も科学館の手作りの企画展として行います。

 報告は以上ですが、あと少し、お話しさせていただきます。

 本日は、本丸御殿着工記念行事の日です。名古屋城を無料開放し、すでに10時から、ステージイベントや名古屋城ゆかりの自治体による応援ブースが始まっています。午後からは、私も名古屋城へ行き、起工式、そして城郭都市サミットに参加してきます。

 名古屋の歴史の大事な1ページになる、今日この日を、市民の皆様とお祝いしたいと考えています。皆さん方にも是非、取材にお出かけいただくようお願い申し上げます。


名古屋市:平成21年1月19日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00063606.html
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/2/5 17:31
narupara  管理人   投稿数: 7555

報告に入ります前に少しお話しをさせていただきます。

先週、国の第2次補正予算が成立しました。その柱となる定額給付金、これはまだ、関連法案は通っていませんが、相当に現実味を帯びてきたということで、本日、住田副市長をトップとする「定額給付金等準備本部」を設置しました。

定額給付金を巡りましてはさまざまな意見があり、国会で激しい議論が交わされていますが、その結果として国が実施を決めたならば、効果有らしめるようにしていくと、そのようにしなければ意味がないと思っています。そのための事務をしっかりやっていくのが、我々自治体の役割です。

ただ、本市のような大都市では、準備事務にかなりの期間を要するものと思います。100万世帯もの方々が対象者となりますし、住民基本台帳等のデータの抽出から全世帯に配布する申請書作成まで、約3ヶ月必要との報告も聞いています。3月、4月というのは役所が最も忙しい時期です。その準備事務を進めなくてはなりません。

本格的な事務作業は、今後、本市として補正予算を議会に提出し議決をいただいた後となりますが、短期間に膨大な事務作業を行うため、今のうちから、できる限りの準備をしておくことが非常に大切です。

市民の方々に混乱が生じることがないように、予想されるさまざまな状況をシミュレーションしながら、想像力をフルに働かせて、全庁を上げて準備に当たるよう、指示をしたところです。

それでは、本日の報告事項は1点、ごみ非常事態宣言10周年についてです。

今から10年前、平成11年の2月、私は「ごみ非常事態宣言」をいたしました。藤前干潟を埋立処分場とする計画断念の直後でした。市民の生活も、藤前干潟に飛来する渡り鳥たちに象徴される自然環境も、どちらもともに譲れない、だとすれば「ごみを減らす」しかありません。熟慮の末の結論が、「ごみ非常事態宣言」でした。

この時、2年間で20万トン、すなわち2割のごみ減量という大変厳しい目標を掲げましたが、名古屋市民はそれを実現してくださいました。その後、心配したリバウンドもなく、現在、ごみ処理量は3割、埋立量は6割の削減を達成しました。

地域役員の方々を始め、市民の皆様に本当にご苦労をお掛けしました。「名古屋市民の底力」によって「非常事態」を乗り切ることができました。深く感謝しています。

この場を借りて、市民の皆様にお礼を申し上げたいと思います。「この10年、本当にありがとうございました。」


今週の土曜日、7日には、ごみ非常事態宣言10周年シンポジウムを予定しています。私も参加するパネルディスカッションでは、「循環型社会をめざした新たな挑戦」をテーマに、循環型社会を目指す名古屋の「これから」を議論する予定です。

短期的な視点「今、私たちにできること」と、長期的な視点「ごみ非常事態から20年後の名古屋の姿」という2つの論点で、市民、事業者、行政それぞれの立場から、本音の議論をしたいと思っています。

来週の土曜日、14日には、愛岐処分場がある多治見市の方々への感謝の気持ちを込めて設置する、モニュメントの完成除幕式を予定しています。この詳細については、改めてご案内いたします。

報告は以上ですが、あと少し、お話しさせていただきます。

今月から、名古屋開府400年祭のパートナーシップ事業の募集を開始しました。

私は、名古屋開府400年祭は、行政が旗を振って先導していくようなものではなく、市民も企業も行政も、みんなが一緒になって盛り上げていくことが大事と、強く思っています。

先月26日から、郵便局株式会社に、開府400年を記念したオリジナルフレーム切手を制作・販売していただいています。こういったものも、名古屋開府400年祭をパートナーシップによって盛り上げていく取り組みのひとつだと思います。

今回のパートナーシップ事業の募集を、開府400年という記念の年をどう楽しむか、皆様それぞれの思いを寄せていただけるような仕掛けにしていきたいと思っています。

採択された事業には、マスコットキャラクター「はち丸」たちも、PRにぜひ協力したいといっていますので、たくさんのご応募をいただけますことを、楽しみにしています。

名古屋市:平成21年2月2日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00064014.html
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/2/19 10:46
narupara  管理人   投稿数: 7555

皆さん、こんにちは。午前中に議会運営委員会がありましたので、時間を変更させていただきました。

本日は2点、報告をさせていただきます。

1点目は、レジ袋有料化の全市拡大についてです。

再来月、4月4日(土曜日)から、レジ袋有料化を西部8区(東区、北区、西区、中村区、中区、熱田区、中川区、港区)にも拡大し、これで市内全域で実施することになります。

参加店舗の状況を取りまとめたところ、現時点で1,296店舗となりました。新たに有料化を開始する西部8区では622店舗が参加し、また東部8区の参加店舗もさらに増えて、674店舗となります。

平成19年10月に緑区でモデル事業としてスタートした当初は、26店舗の参加でしたので、実に50倍近くになりました。

現在のレジ袋辞退率は、緑区で92%、東部8区全体では89%となっています。この制度がスタートする当初、80%を超えれば上出来と思っていましたので、想定以上の高いお断り率を、大変ありがたく思っています。

先日、「ごみ非常事態宣言」10周年シンポジウムに参加し、パネラーの皆様と「循環型社会を創っていくためには、企業の先駆的な取り組みを、消費者が購入・消費という行動によって支えていくということが必要」という議論をしてきました。

その中で、ユニバーサル・エコ・ユニットの大学生が参加してくださっていたのですが、彼は子どものころから、彼の表現によれば「物心のついたときから」、分別するのが当たり前の世代として育ったという話でした。とても印象的でした。こうような環境意識が、多くの人に自然なものとして定着していくことが、ある面で文化だと思いました。

我々は、分別するのに最初の頃、大変抵抗がありましたが、若い皆さん方は、10年前に始まった時が、ちょうど物心がついた頃で、その頃から分別するのが当たり前と思って育ってきたと。私どもは、この分別、リサイクルを始めるときに、ワンルームマンション、特に学生さんの参加率の低さを大変問題視していましたが、こういう新しい方が育っているといったことに、私自身は大変、感慨深いものを覚えました。

また、具体的なシンポジウムの中での話として、商品の生産から廃棄までのCO2排出量を「見える化」し、消費者が環境にやさしい商品を選択できる目安にする、いわゆるカーボン・フット・プリントの取り組みなども、話題に上りました。

これは、スーパーマーケットの責任ある方がおっしゃったのですが、「炭素の足跡を示すことによって、環境に優しい商品を選ぶ賢い消費者が育っていただくような取り組みをしている」という話でした。

本市では、レジ袋有料化によって、6億枚のレジ袋を削減することを目標としていますが、これにより2万4千トンのCO2を削減することができます。

レジ袋有料化の取り組みが、市民・事業者・行政の協働により、循環型社会へ大きく踏み出す第一歩になったと思っています。

「使い捨て」から脱却し、「レジ袋」の次に何が減らせるのか、ステークホルダー会議などの場でとことん議論して、次の段階へとステップアップしていけることを期待しています。

2点目は、名古屋城本丸御殿復元事業「市民による森づくり」についてです。

本年5月16日(土曜日)、本丸御殿復元事業「市民の森づくり」を、新たに長野県の木曽町、木曽駒山麓において開始します。その一般参加者90名を、来月11日(水曜日)から募集いたします。

これは、昨年9月に岐阜県中津川市の加子母で開始した、市民との協働による植樹を、長野県木曽町においても行うものです。

いわゆる木曽・裏木曽として知られる両地域は、かつて尾張藩の御用林として大切に管理されていました。本丸御殿の復元にあたっては、これら地域に産する樹齢300年の木曽ヒノキを部材として使わせていただきます。

そんな恵みをもたらしてくれる豊かな森に感謝するとともに、素晴らしい自然環境を将来に引き継いでいくために、市民の皆様とともに今後10年かけて、中津川市と木曽町の両町で、計1万5千本の植樹を行います。

前回、中津川で行われた植樹の際には、コケラ募金への寄付のお礼にお渡ししたヒノキの苗を育ててくださっている方、そして一般の参加者と、それぞれ募集したところ、定員を大きく上回る希望があり、多くの方をお断りすることになりました。

今回の植樹では、一般参加者の募集人員を前回の倍にし、木曽ヒノキや広葉樹、約1,000本を植樹してきたいと考えています。

本丸御殿を復元する「平成の市民普請」の一端に参加していただくとともに、豊かな自然環境を体感し、さらには尾張藩と密接な関係のあった木曽地域の歴史や文化についても、中仙道木曽福島宿のウオーキングなどを通じて、楽しみながら学んでいただく予定です。

定員には限りがありますが、ぜひご応募いただければと思います。

なお、昨年秋に、加子母で植えたヒノキの2割ほどが、シカによって若芽を食べられてしまったという話を、現地を見てきた職員から聞きました。自然の摂理ですからどうしようもないのですが、今後、植樹した樹がちゃんと育っていくかどうか、気にかかっているところです。

若芽が出ると、その先のところを、鹿がつまんで食べてしまいます。そうすると、その樹はまっすぐ上に伸びられなくなります。だから、天然の樹が本当にすくすくと上へ天に向かって伸びるというのは非常に珍しいというか簡単ではないといったことを、今回の鹿の食害で感じています。250本のうちの約50本が、つままれたという状態です。鹿もよく知っていて、その若い芽の出たところをつまむので困ったことですが、これはやむを得ないかと思っています。

名古屋市:平成21年2月16日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00064684.html
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/3/5 10:16
narupara  管理人   投稿数: 7555

本日は2点、報告をさせていただきます。

■「なごや近世武家文化」春の観光キャンペーン
名古屋観光コンベンションビューロー(外部リンク) http://www.ncvb.or.jp/contents/
■福祉人材センター緊急移動相談事業

1点目は、「なごや近世武家文化」春の観光キャンペーンについてです。(ポスターを指し)これが「名古屋嬢デビュー。」"NAGOYAさあ華やかな近世武家文化の世界へ。"ということで、このポスターを作りました。

名古屋開府400年に向けて、名古屋に集積する「近世武家文化」の魅力を発信する観光キャンペーンを行います。これは昨年秋に実施をしたもので、今回が第2弾ということになります。

尾張の姫君をモチーフに、豪華・華麗な近世武家文化の魅力を表現しました。尾張のお姫様は「名古屋嬢」のルーツであるということで、このようなポスターを作りました。

今週の土曜日、7日から5月10日「御殿の日」までのキャンペーン期間中に予定されているイベントの中から主なものを紹介します。

天守閣再建から50周年になります。「名古屋城春まつり」として、夜桜のライトアップやステージイベント、西北・東南2つの隅櫓の特別公開などを実施すると同時に、天守閣2階展示室では、「江戸時代尾張の絵画巨匠・中林竹洞(なかばやしちくとう)」を開催します。あまり聞いたことのない名前かと思いますが、戦前までは非常に人気のあった作家だそうです。

江戸時代に京都で活躍した、名古屋出身の代表的な画家で、その代表作品や著書など120点を一挙公開する、はじめての展示会となります。

5月10日、「御殿の日」には、「名古屋城検定」を国際会議場において実施します。今回は3回目となる初級検定のほか、はじめて初級合格者の中から中級検定も行います。ぜひ多くの方にチャレンジしていただきたいと思います。

現在、967名の初級認定者がいらっしゃいますが、一部の方々が検定の公開講座の運営ボランティアとして活躍し、ゆくゆくは自分たちで公開講座を企画しようという話し合いもされていると聞いています。開府400年となる来年は、さらに上級検定も予定していますので、名古屋を「知れば知るほど好きになる」、そういう市民の輪が広がっていくことを願っています。

キャンペーンは、旅行雑誌やインターネットの大手旅行サイトと連携して広くPRしていきます。このサイトでは、主に若い女性をターゲットにした宿泊プランも組まれるとのことですから、これを機に多くの皆様に名古屋を訪れてほしいと思っています。

2点目は、企業等を離職された方に対する、福祉・介護の就職相談事業についてです。

派遣切りや雇い止め等による離職者の増加が大きな問題になっている一方で、福祉や介護の現場では、人材不足に悩んでいる事業者も少なくありません。

そこで、来週10日(火曜日)、北区の総合社会福祉会館において、愛知県社会福祉人材センターなどと連携し、企業等の離職者を対象に、福祉・介護職への再就職の相談・説明会を開催します。

会場では、福祉や介護の仕事内容や必要な資格などに関する全般的な相談に応じるとともに、市内で高齢者福祉施設を運営する15の社会福祉法人による就職説明会を実施します。施設の職員が離職者の方々と直接面接し、丁寧に説明をいたします。

企業を離職された方々には、福祉や介護の仕事に馴染みのない方が多いかと思いますので、うまく橋渡しができればよいと思っています。

名古屋市:平成21年3月2日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00065312.html
投票数:39 平均点:4.87
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/3/19 10:51
narupara  管理人   投稿数: 7555
報告前
●定額給付金給付事業等実施本部の設置
定額給付金・子育て応援特別手当について
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/teigakukyufu/

報告事項
●開府400年祭
名古屋開府400年祭
http://www.city.nagoya.jp/kankou/kaifu/nagoya00047840.html

●東山公園の再生
東山動植物園ホームページ(外部リンク)
http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/index_pc.php

話題事項
●名古屋平成中村座
●因田副市長の退任


本日は、平成20年度最後の記者会見になります。

この1年間を思い起こしてみますと、まず昨年の4月には、道路特定財源の暫定税率が失効し、再可決までの間、本市でも一部の工事が延期せざるを得ないという影響がありました。後期高齢者医療の導入に際しての市民の混乱もありました。道路特定財源の一般財源化を巡っては、「これを地方交付税増額の原資に」という筋の通らない議論も一時期ございました。大変心配致しました。

百年に一度といわれる経済情勢の悪化の中でも、緊急になすべき国の対策が、政局絡みでなかなか決まりませんでした。末端自治体として、速やかに結論を出してほしいという私どもの思いはなかなか国に届かず、本当にやきもきすることが多く、地方分権の重要性をつくづく感じた1年でした。

定額給付金の問題もそうでした。これは、ようやく今月の4日、国において第2次補正予算の関連法案が成立し、定額給付金の実施が正式に決定致しました。本市においても、先週9日、定額給付金に係る補正予算の議決をいただきました。

これを受けまして、給付に向けた本格的な作業に入るとともに、本日付で「定額給付金等準備本部」を改組致しまして、「定額給付金給付事業等実施本部」を設置しました。

引き続き住田副市長をトップとし、各局室長等を本部員とした全市一丸の体制で、確実に給付事務を進め、住民への生活支援と地域の経済対策という二つの大きな目的が達成できるようにしたいと考えています。

本市では、約100万世帯、224万人もの方が対象となり、給付開始までには今しばらく時間を要しますが、今後、鋭意作業を進めていく中で、1日も早く給付を開始できるようにと指示を致しました。

本日は2点、報告させていただきます。

1点目は、開府400年祭についてです。

開府400年まで、あと300日を切りました。はち丸が手にしているのは、このたび開府400年キャラクターグッズの第1弾として完成した、マスコットキャラクターたちのストラップです。皆さんのお手元には、その現物がお配りしてありますので、手にとってご覧いただきたいと存じます。

これを、今週20日、21日の両日に開催致します、広小路生誕350年の記念イベント「わくわく!ぞくぞく!広ぶらエコぶら350」の会場で販売するのを皮切りに、名古屋城、オアシス21、ナディアパーク、セントレアなど各所で販売致します。

なかなか可愛らしいストラップですし、3つのセットで420円というお値打ち感もありますから、ぜひ多くの方にお求めいただきたいと思います。

はち丸はこれで一旦、退出しますが、会見終了後、この部屋でストラップを手に、撮影に応じたいと切に願ってますので、よろしくお願い致します。

また、先週、東海テレビさんから発表されましたが、開府400年祭のプレイベントとして、「名古屋平成中村座」が開催されます。

この秋の、9月4日から26日までの間、名古屋城の二之丸広場に、江戸時代の雰囲気そのままの芝居小屋を再現し、中村勘三郎さん率いる舞台が繰り広げられます。

代々の尾張藩主は歌舞伎がお好きだったそうですが、中でも7代、宗春公は歌舞伎公演を奨励されたことで有名です。築城400年を迎える名古屋城での本格的な歌舞伎公演は、極めて時宜を得た、魅力的なイベントになると思っています。お聞き致しますと、舞台のどこかを、仕掛けによってぱっとくり抜いて、その時に名古屋城の天守閣が見えるような仕掛けもあるように聞いています。私自身、とても楽しみにしています。

2点目は、来月、東山植物園にオープンする2つの新エリアについてです。

まず、4月18日(土曜日)に「地域の自然学習林」がオープンします。植物園の一番奥にあるエリア約0.8ヘクタールに整備するものです。

ここでは、名古屋地域の自然植生の景観を再現し、カブトムシ、クワガタ、バッタなど多様な生き物が棲む、身近な自然を体験することができます。観察会や学校の自然学習での活用などを通じまして、子どもたちに、自然や生物多様性の保全の大切さを、楽しみながら学んでほしいと思います。今の子ども達は、自然体験が決定的に不足しています。そこで、命に触れていただくことが極めて大切だと思っています。

続いて、4月26日(日曜日)に「東海モデル林」がオープンします。現在、東海の森や合掌造りの家がある周辺、約2.4ヘクタールに整備をするものです。

ここでは、木曽、三河遠州、飛騨など東海地区の里山の風景を再現し、そこに住む人々の生活と植物がいかに密接に関わっているかを学ぶことができます。林業体験、棉やソバなどの栽培・収穫、糸紡ぎや機織などの生活文化の体験など、さまざまな体験学習のプログラムも計画致しております。

この18日、26日のイベントがあるわけでございますが、その期間中、東山は、今週20日から始まる春まつりの最中です。動植物園全体で盛りだくさんのイベントを企画しております。ぜひ多くの皆様にお越しいただき、再生の進む東山で、新しい魅力を発見していただきたいと思います。

報告は以上ですが、あと少し話をさせていただきます。

かねて、因田副市長から私に、辞職の申し出がなされておりました。このたび、3月末日付けで退任を承認することと致しました。

私自身も、辞職の申し出を受けてから、悩み考えていて、ようやく承認をするという結論に達したものでございます。

因田副市長には、助役時代も含め、6年10ヶ月になるわけですが、本当によく助けていただきました。心から感謝を致しております。

とりわけ、市職員時代に培われました総務・人事畑での豊富な経験を生かしまして、行財政改革、あるいは名古屋新世紀計画2010の着実な推進に、大いに手腕を発揮していただきました。私は行財政改革というのは、これ見よがしにみんなが大変な思いをしてあたふたと取り組むものではないと思っています。できるだけじたばたしないで、スムーズにというと言い方が悪いのですが、痛みを強く感じることなく成果をあげていくのが行財政改革だと思っております。そういう点、勘所をよく掴んでやっていただきました。こういうのをパフォーマンス先行で、これだけやってますよという感じでやるということが多いのでありますが、そういうことなく、名古屋の場合は着実にやってきたと思っています。着実にできたのは、因田副市長のお力が大きかったと私は思っております。

これまでのご尽力に、感謝しております。こういうような仕事というのは、人がそう喜びませんから、これを一貫してやってくださったことを、ありがたいと思っています。2010計画を検証してみますと、1期、2期は8割がた達成された。今3期目でございますが、3期目も9割がた目途がついております。私が常々言っておりますバランス・アンド・ステディー、全体的な調和を保ちながら着実にやる、このことが上手くいっているのは、因田副市長の支えのおかげだと思っています。

退任を終えますと、だいたい体調を崩しますので、崩されないように、これからも名古屋のためにお力添えをいただければと思っています。

名古屋市:平成21年1月1日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h20/nagoya00065893.html
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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2009/4/25 11:18
narupara  管理人   投稿数: 7555
[報告前]
春姫道中

[報告事項]
・本丸御殿復元工事見学コーナー
名古屋城本丸御殿の復元
http://www.city.nagoya.jp/kankou/honmaru_goten/nagoya00038238.html

・博物館特別展「新たな国民のたから 文化庁購入文化財展」
図書館・美術館・博物館
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/shisetsu/toshokan/nagoya00009428.html

[話題事項]
・定額給付金コールセンターの開設
定額給付金・子育て応援特別手当について
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/teigakukyufu/nagoya00065460.html
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皆さん、おはようございます。今日が最後の定例記者会見になろうかと思います。

昨日、春姫道中に参加してまいりました。15回継続してこられた、その熱意、エネルギーに感心すると同時に、大変ありがたいと思いました。初めて参加した子どもさん達もおられました。この子ども達は名古屋の歴史、あるいは春姫をそんなに深くは承知しておられない様子でしたけれども、この子達がこれからの名古屋の文化を担ってくれると思いました。

多くの市民、企業の皆様の格別のお力添えによりまして、本丸御殿の復元に「平成の市民普請」として取り組んでこれました。その大きな力が、この春姫道中だと思っています。

本丸御殿は、復元過程を公開しながら工事を進めていくこととしています。来月11日、工事現場に隣接した場所に、見学コーナーを設置します。

この見学コーナーでは、復元工事の概要に関するパネル、あるいは本丸御殿に使われる各種木材の実物、木組みの様子、木材の木目といったものを目で見てわかっていただけるようにします。その他、鉋(かんな)や鑿(のみ)といった大工道具の実物も展示する予定です。

夏には工事現場を素屋根、大きな倉庫の屋根のようなものですが、素屋根で覆いまして、秋頃にはその素屋根の中に見学通路を設ける予定です。より身近に復元過程を見ることができるようにしたいと考えています。

先日、名古屋で木造建築の権威である東京大学名誉教授の坂本功(さかもといさお)先生と、短時間ですがお話しする機会を得ました。坂本先生は、本丸御殿が復元に向けて着々と進んでいることについてつまびらかに承知されていませんでしたが、御殿のことは大変よく知っておられ、「これを復元することは、伝統技術・技法の粋を集めた、とびはなれて最高のもの。最高の木造建築物になる。21世紀中、今後ともこれだけの事業・工事はできないだろう。」とおっしゃっていました。

本丸御殿は近世城郭御殿の最高傑作であり、昭和初期の調査計測によって残された実測図、写真、絵図、障壁画、礎石など300年以上前の姿を今に伝える豊富な資料が大切にされています。

この話をするにあたって、もう一度、昭和初期の計測調査の記録を読み返してみました。昭和5年に国宝に指定された後、昭和7年から実測調査に入っていますが、実測図が完成したのは昭和27年です。20年かかっている。非常にびっくりしました。と申しますのは、昭和20年5月14日、戦災によって御殿は消失しています。消失した後も、実測図を作る作業は7年もかかって続けられた。一生懸命、実測図を作ってきた人達にすれば、焼けたしまったということで、虚脱感に襲われたと思います。そんな中で、さらに7年間も実測図を作る作業が続けられた。このことに、大変、私は心打たれました。

昭和20年5月14日に焼けた後、焼け跡から焼損金具を拾い集めた名古屋城の関係者の健気な努力といったものを強く意識していましたが、実測図を作っている担当者がさらに7年もかかってやっていたという事実。これはすごいことだと思いました。

非常に貴重な実測図が残っている文化財ですから、消失前と同様の歴史的、文化的価値を有する御殿を復元することができる。改めてこの文化事業の価値を認識しました。

熊本城の本丸御殿が復元されて、九州の集客拠点になりつつあります。あらゆるツアーが、熊本の本丸御殿を見るといったことを中心に組まれるようになってきました。九州新幹線、そういったものができた時も、これが観光のひとつの拠点となっていく。それが如実に現れたのが、熊本城の本丸御殿の復元です。名古屋城の本丸御殿も復元されたのであれば、観光集客都市、文化都市名古屋のシンボルになるものと思います。

次の話題ですが、6月20日から、名古屋市博物館で特別展「新たな国民のたから文化庁購入文化財展」が開催されます。文化庁が近年購入した、絵画、工芸、彫刻など各分野の優れた作品がまとまって展示されるのは中部地方で初、また国立博物館以外の博物館で初めての機会となります。

私はかねてから、文化というものを守り伝えていくためには、行政は一定の役割をはたす必要がある、そのために税金の投入はすべきという考え方をしていました。この展覧会が、そういった国民の「宝」を守り伝えていくことの重要性に気づくきっかけになればよいと、文化庁がこのような企画を持っておられるということを知りまして、名古屋が手を挙げた。それで国立博物館以外では、初めての展示がなされることになりました。

文化というものは、かたちとなって国民の財産になっているものがございますから、そういうものを保存していくことは大事ですが、広く国民に公開して、自分達の持っている「宝」に気づいていただくことが大事だと思っています。

平成12年に、城山三郎先生から大変貴重な資料をいただきました。それがきっかけとなり文化のみち二葉館が建設できました。名古屋城から徳川園に至る「文化のみち」の整備も、こういったものが中間点にできることによってより進みました。この文化のみち二葉館は現在では情報拠点、あるいは文学資料館とし実に貴重な働きをしています。多くのボランティアのみなさんが今も数十人参加されておりまして、資料の整理、二葉館の運営、あわせて文化の発信をしていただいています。とてもありがたいと思っています。

学生の小さな営みから始まりました「にっぽんど真ん中祭り」、いわゆる「どまつり」も、2万人の踊り手が集まるような大きなイベントとなりました。名古屋の夏の風物詩へと成長してまいりました。

こういったものを思いますと、他にもまだたくさんの宝が名古屋にはあるのではないかと思いました。こういったものを見つけ出し、磨き上げる。「あるもの探し、あるもの磨き」が大切だと思っています。

名古屋は来年、開府400年を迎えますが、先人たちの夢や知恵、絶え間ない努力が、400年の時を超えて脈々と受け継がれてきました。だから、今の名古屋があると思っています。2010年のカウントダウンも始まっており、あと256日だそうです。歴史や文化に裏打ちされた魅力溢れる名古屋を未来の子どもたちへしっかりと贈り届けてほしい、と願っています。

あと少し、話しをさせていただきます。

ご心配をかけておりました、定額給付金ですが、子育て応援特別手当もあわせまして、来月5月11日(月)から、申請書を各世帯へ配布することになりました。

それに伴いまして、申請書の書き方や、制度の内容など、市民の皆様からのお問合せに対応するため、本日より、専用のコールセンター、最大50回線を開設いたしました。

電話番号は、957-9239、キューフサンキューと言うんだそうです。2のところをフと読む。

今後は、申請手続きの注意点等につきましては、広報なごやや名古屋市公式ウェブサイトなど、様々な広報媒体を活用して、市民の皆様にお知らせをしてまいります。

最後、もうちょっとなにか言うことがないかと思っていましたが、今日はこれだけです。定例会見はこれで終わりになります。記者クラブの皆様には、12年間本当にありがとうございました。2週間に1度ですが、時には、厳しいご指摘もいただきました。その時どきの情報を市民の皆様方に迅速にお伝えいただいたこと、心から感謝いたしております。市政に関しまして共に皆様が案じてくださいましたことを、心から感謝いたします。

最後もうちょっと気の利いたことを言おうかと思いましたが、そういったことを言えないのが私の性分ですので、お許しいただきたいと思います。以上でございます。

名古屋市:平成21年4月20日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h21/nagoya00067138.html
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