[中日]絞り加工 器具で簡単に(2014/05/28掲載)

金属とアクリル製

平成26年5月28日(水)、中日新聞紙面において、誰でも簡単に絞りの加工ができる器具の開発を大同大と共同開発したという記事が掲載されていました。

開発を伝える記事(中日新聞)

開発を伝える記事(中日新聞)

絞りの製造工程は分業制で、その中でも国内でのくくり職人の数が年々減少傾向が続いているいて、その対策として近年は人件費の安価な中国への加工委託をしたこともあり、加工賃が下がったことで減少に拍車がかかったそうです。
しかし、その中国でも最近は人件費が上昇傾向にあり、絞り産業の存続自体が喫緊の課題となっているとのこと。
そこで機械化のアイデアが出てきて、開発が進められてきたということです。
完全自動化にはできず、作業の一部は人の手を必要としているところが逆に魅力を伝えるのに都合が良いのではというだそうです。

文化伝承にも期待


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以下紙面から一部抜粋
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伝統工芸の有松鳴海紋を手掛ける緑区鳴海町下中の近清商店が、誰でも簡単に絞りの加工ができる器具を、大同大(南区)と共同で開発した。社長の近藤典親さん(70)は「技術のない素人でも手絞りの感覚が味わえる。地域に絞りを残していくのに役立つかもしれない」と期待している。(全文は紙面をお読みください)

樹脂製の型によって絞れる柄のバリエーションも今後増えていく可能性も含まれていると以前テレビでの取材で話しをされていたので、ともすれば3Dプリンターを使って若手クリエイターが新しい絞り技術を考案できるかもしれないのではと考えます。

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