高校生ビジネスコンテストで有松絞り食パンがグランプリを受賞したそうです。素晴らしい!!
- 書類審査を経て全国から集まった13組の頂点に
- 絞り染めをモチーフに食パン生地を染めたもの
- 昨年4月発売から3200斤を販売
緑区の有松地区の新名物として、東海市加木屋町の井村さんが企画した「有松絞り食パン」が、二月にあった「高校生ビジネスプランコンテスト」でグランプリに輝いた。井村さんは高校を卒業し、四月から関東の大学に進学する。「広い世界を見て、新たな場で挑戦したい」と意気込んでいる。
井村さんは高校二年の時、インターンシップ(就業体験)で訪れたのをきっかけに、有松地区に関わるようになった。街の魅力を知ってもらおうと染め物の体験プログラムを企画する一方、昨年の同コンテストにも出場。だが入賞することはできなかった。
悩んでいた時、地域の人や観光客に聞き取りをした経験を思い出し「名物を開発しよう」と考えた。自宅にたまたまあった断面が真っ白な食パンを見ながら、伝統工芸の有松・鳴海絞にちなんで「食パンを染めてしまおう」と思い付いた。
「有松絞り食パン」は断面がピンクや緑に彩られ、季節ごとにヨモギやアンズなどの異なる素材を使っている。有松地区にあるパン店「緑と風のダーシエンカ・蔵 名古屋・有松店」の小倉社長に相談して開発。昨年4月か今年1月までに約3200斤を売り上げた。
コンテストは常葉大浜松キャンパス(浜松市)で開かれた。井村さんは「ありまつ まちおこしラボ」として出場し、食パンの企画について発表。書類審査を経て全国から集まった13組の頂点に輝いた。
井村さんは「一年前のコンテストで厳しい結果だったからこそ頑張れた」と振り返る。
「有松の人たちは高校生と正面から向き合ってくれて、自分を変えてくれた。これからも新たなアイデアを出していきたい」