「CM飛ばし」しても虚しいですよ民放さん

少し前に番組の放送時間がきっちり1時間でない話題を見かけました。すいません、今探したけど見つかりませんでした。
このところ55分始まりとか多いですね。新聞の番組欄も以前は横線で区切られていたのが、今は12時と19時以外はほとんど横一線で区切られることはない気がします。
放送も地上アナログから衛星、地上デジタルへと移行しているのですが、番組の中身といえば他局とそんなに変わらない内容のものも。しかも製作会社が一緒なのか、まるっきり他局でやっていたのと同じ番組ってのも存在してますし、ちょっと視聴率がいいと、ブームにしたいのか挙って作ってきます。そんな希薄な内容だから飛ばして見たくなるわけです。
でね、民放各社様がこんなことをするらしいのですが。

　民放連の日枝久会長は26日の定例会見で、テレビCMでCMの有用性を訴える「CMのCMキャンペーン」を約3年間行うことを明らかにした。DVDレコーダーで録画し、CMを飛ばす視聴形態の広がりを受けての対応策。 　キャンペーンでは、1953年に日本で初めてテレビCMが放送された日にちなみ、8月28日を「テレビCMの日」と設定。サルをイメージしたアニメキャラクター「コマーさる」が登場するCMを制作し、ことし8月1日から民放連加盟のテレビ全133社で放送する。

あのですね、そもそも、飛ばすのはCMだけではないってコトを認識してほしいと思うのです。

とういうのは、特にバラエティー番組で多い前振り(フリ)の部分。CMがあけたらまた同じ内容を繰り返してますよね。これがあるから余計にCMごとその部分を飛ばしちゃうんじゃないですか?
さらにフリの部分を丸っとCM明けで流された日には見る方は明らかに飽きるんですけど、制作側といえば手間がその分浮くんだから構わないわけですもんね。

確かにCMで購買意欲が沸く商品だって今でもありますが、逆にくだらない内容のCMでチャンネルを変えるコトだってあるんです。
それからスポンサーになっているメーカーがCM飛ばし機能付のレコーダーを発売している場合は、これはやはり納得して製造しているとも思えるんですが、ここら辺も気になるところですね。

一方的に「CMの有用性を訴える」だけじゃなくて、番組とCMの中身も検討してほしいと思います。

元記事:河北新報ニュース 民放がCMのCMを放送へ　有用性を訴える