先日亡くなった金田一春彦さんは生前、事件解決に犯人の会話から出身地を特定するなどの逸話が取りざたされているのですが、先にあった牛肉の偽装販売でも、熊本の肉屋の社長が全国の肉売り場を巡って、偽装された肉を指摘して廻るというのがテレビで放送されていました。
「鑑定士」という職業が存在するのです、やはりプロがみれば真贋はわかるのですよね。
しかしながら、この一件には少々驚きが隠せませんでした。
でもやはり数知れない程のワインを味見してきたプロには、やはり頭の中で違いがハッキリと浮かんでくるのでしょう。
100年以上のワインとPRしたところ、雑誌のコラムでそれほど古くないと書かれたとして、輸入販売業者が筆者を相手に1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。 問題のワインは、ポルトガル領マディラ島産の「テランテス・オールド・リザーヴ」。人気漫画「ソムリエ」の監修などで知られるワイン研究家の堀賢一さんが「同種のものが、ロンドンでは『10年もの』として売られている。私には同じワインにしか感じられなかった」と雑誌に書いた。一つ間違えると自分の地位も崩しかねない状況ですが、自分の舌と(頭の中の)データベースによほどの自信があったのですね。本当の「プロ」なきがします。
元記事:輸入ワインの年代訴訟、専門家の「舌」に軍配 地裁判決 - asahi.com : 社会