2004年09月15日 [194]
筆者:こうめい 2004年09月15日 | コメント(0件) | TrackBack(0件) | [Edit]

大規模災害時の連絡通信手段を再考してみる はてなbookmarkに登録する

先日の紀伊半島沖地震で深く身にしみた災害の怖さ。実際に損害となる被害にはあっていませんが揺れには動揺しました。改めていざという時のことは常に考えておく必要はあると思います。
さて、地震などの時に話題になるのが「緊急時の連絡方法」で、毎回のコトながら電話は繋がりにくくなるのですが、最近は電話の変わりにメールを利用することを推奨しているようです。が、これに対して少し気になることが...。

NTTは大規模災害に用に災害時には?(NTT東日本)という解説ページに災害伝言ダイヤル171の使用を推奨しています。使用方法も用意されていますので一度目を通しておくといいかもしれません。
さて、災害時には公衆電話を使うと繋がりがよいというのが一般に知られていますが、阪神淡路大震災では停電によりテレホンカード公衆電話が使えない、コイン式の公衆電話は途中で金庫が満杯となり使用不可に陥るという不測の事態となってしまいました。ただし、この件については、NTTが状況を判断して無料化にするなどの対応を行うということが発表になっています。
その一方で最近注目されているのが「メール」を利用した通信手段です。電話よりもトラフィックを圧迫しない、使用する通話帯域が違うなどの差別化があげられ、行政も緊急事態の連絡網にメールで携帯電話に災害状況を通知するサービスを検討しているところも多いようです。こうなってくると逆にメールで使う帯域が圧迫されないかとか、余計な心配が出てくるのです。というのも、カメラ付携帯がこれだけ普及していると、被害状況を写した写真を添付したメールを大量に送受信する可能性が考えられるからです。
もちろん携帯各社もそれを危惧しているわけですが、ネットや請求領収書送付時の冊子で呼びかけるよりも、TVCMで放送した方がよほど効果的な気がします。各社での負担が大きければAC(公共広告機構)で流すというのも手です。国内全体レベルの話になるので、それくらいは作ってもいいのではないでしょうか。
正直なところ、先日の紀伊半島沖地震の際に、東京から名古屋への通話が一時できない状態になっていました。公式発表には「通話に関するトラブル(や通話規制)はなかった」となっていますが、メールも電話も使えない状態でした。意外と震源地近くは繋がったのかもしれないですが...。
だいたい年始の年賀メールや年賀電話でも規制がかかるのですから、災害となれば余計に心配で連絡をとりたくなる気がします。
それから精神的にもメールになるとストレスを感じやすくなるような気がします。というのも電話と違ってメールの場合は送信から着信までの多少のタイムラグと、返信するまでの時間がかかります。
例えば「大丈夫?」という簡単なメールでも、送信時にトラフィックに負荷がかかっていると着信に時間がかかり、着信後も避難している人がすぐに返信できるかというと必ずしもそういった訳ではないでしょうし、ひょっとするとメールが正常に届くかどうかも混雑時には微妙なトコロ、そんな状況下で「送ったけど返信がない...まさか!!」などと被災地外の人が余計に心配する度合いは高くなり、結果、やはり生声を聞きたくて電話をするような気がするんですよね。
そこで考えだされているのがモブログ機能を活用してみるという点。これだけ普及してくるとPCでネット接続している環境ならば思いつく人も多いハズですね。利用しているサービスによって、携帯で直接アクセスまたはメールで投稿という特徴があり、確かに投稿時には携帯電話帯域のトラフィック負荷の一因となりはしますが、投稿さえできればあとはネット帯域で流通できるので携帯帯域で大量のメール送受信よりも負荷は軽くなるように思います。(あくまでも個人見解です)
個人の日記に利用しているひとならば「私信」として使用できると思いますし、年賀状に「普段はここで日記書いてるし、いざという時もココに安否情報を書くから。」などと一文付け加えておけばいいかもしれませんね。あ、でもPC持ってない人はそこを携帯で見ちゃうか...。
それでも一時的に圧迫するよりも削除するまで掲載され続けるWeblogサイト(掲示板の場合は掲載数を超えると自動的に削除される可能性もあるので)の方が頼りになりそうです。


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