「ウーロン茶はサントリーのこと」というフレーズが頭にふっと流れるニュースです。ただ今回の場合は中国でのシェア拡大のために買収するということで、「ウーロン茶のように中国飲料を日本に持ってくる」わけではないようです。
サントリーは中国・上海地区に基盤を置くビール大手、上海東海ビール(上海市)を買収する。今月末に上海東海の発行済み株式の7割強を取得することで主要株主と合意した。サントリーはすでに上海地区のビール市場でシェア33%(数量ベース)を握る最大手。買収によりシェアを50%超まで高める。日本企業のうちキリンビールやアサヒビールは中国の複数の地域で市場獲得を狙っている。サントリーはまず上海地区に集中することで収益性を高める戦略をとる。国内市場の低迷に対応し、世界最大のビール消費国となった中国で展開を加速する動きが活発になってきた。