自分の地元には地下鉄がありません。区境の幹線道路の交差点に終着駅があり、そこから区内へ延長される計画がすでにできあがっています。が、完成は10年以上も先のこと。穴掘って渋滞できて、中心部へ通勤する人たちにはこの上ない迷惑なハナシです。しかも地下鉄となれば当然駅は地下になるので高齢者の人にとってはエレベーターやエスカレーターがあっても乗降口から改札、そして乗り場まで延々と歩くことを考えるとそりゃ敬遠しちゃいますって。都営大江戸線の新宿駅だと約36mだからビルで行くと9階くらいですか?そりゃ車の方がずっと便利ですね。
さて、そんな地下鉄以前といえば路面電車が交通の要でした。次第に車の交通量が増えて、いまや一部の年でしか残っていませんが、いままた見直されているとのこと。しかも今までの路面電車とは一線を隠した「次世代」の電車は、床が低く地面との段差が少ないのが特徴。これならば高齢者や子どもでも乗降しやすいということや、導入コストが地下鉄に比べても20分の1程度で済むなど、メリットが多いと言われていて導入を促進する動きがみられるようです。そしてこんなニュース。
国土交通省は25日までに、低床式で騒音が少ない次世代型路面電車(LRT)の導入を自治体に促すため、2005年度予算の概算要求に、「LRT整備費補助」として約50億円を新規に盛り込む方針を固めた。LRTを導入する自治体や鉄道会社などの新線整備を促進するほか、これまでの新型車両購入費補助も拡充する方針だ。
郊外の大型店などの影響で空洞化が進む中心市街地の一定地域をLRTと歩行者、自転車しか通行できない「トランジットモール」にし、にぎわいを取り戻すとともに、高齢者でも安心して暮らせる街づくりを進める。
さらに、警察庁と協力してトランジットモールの導入による歩道の拡幅や交通規制が容易になるよう道交法などの改正も検討する。
とまぁ悪い点を探せば当然出てくるわけですが「無駄に穴を掘らない=無駄な建設費(税金)を使わずに済む」「省エネ」「乗降が人に優しい」などというだけでも地下鉄に比べて魅力は十分。そこで各大都市でも市民団体などが導入を求める研究や活動を行っているようです。LRTででググってみるとわかります。
とりあえず自分としては、区内の官公所(役所や図書館や市民病院)などを巡回する路線があればいいなぁと考えたりもするわけです。あとはJRと私鉄とすでに出来上がっている地下鉄の駅をつなぐ路線。これだけでも結構移動が便利になるんですけどねぇ...。