液晶のタッチパネルというと、当然のことながら押した感触は硬く、しかも反応がないと何度も押すわけですが、まったくもって「押している」という実感が沸きません。その点、やはりボタンだと押し込む感触もあるし、押圧の認識率は抜群なので、どうしても信頼感がもてます。確かに最近のタッチパネルの反応はかなり改善されてきていることは認めます。が、場所によっては「爪で押してください」と、キズついた画面に説明紙が張ってあるところも...
そんな硬派な液晶タッチパネルにもついに軟派の波がやってきました。
日立製作所は、液晶画面上に表示された「ボタン」を押すと、指で押した手ごたえが感じられるタッチパネルの開発に成功した。液晶画面に「触覚」を加えることで、高齢者や視覚障害者も操作がしやすくなるという。数年先の実用化をめざしている。 このパネルは、液晶画面の「ボタン」部分を軽く押すと画面全体が1、2ミリほど沈み、さらに強く押すと約2ミリ沈む。このため「ボタンが押せた」という感触が得られる。ボタンを押す強さや、液晶が沈み込む深さも自由に設定可能。試作品では、全部で28通りのボタンを押す感触を実現した。ボタン以外の部分を押しても画面は動かない。 現在、券売機などで使われる液晶のタッチパネルは、画面の色が変わったり、音が出たりすることで利用者が「押した」ことを確認できるタイプが多い。だが、操作に慣れない高齢者や、視覚障害者などのなかには、すでに反応しているのに何度も押し続ける人もいる。開発担当の星野剛史さんは「ボタンを押す感触が分かれば、より操作しやすくなるはず」と話している。タッチパネルが生活機器に今後も浸透してくるのは目に見えているので、こういう「押した感触のある」というのは今後、ありがたみを実感できると今でさえ思います。 やるねぇ!!日立さん 元記事:液晶パネルにボタン押した「手ごたえ」 日立が開発 - asahi.com : 経済