大容量の保存量とiPodなどの人気機種の登場で躍進を続けてきたHDDタイプの携帯オーディオですが、ここへ来て少し風向きが変わってきたようです。先日発売になったiPod shuffleの爆発的人気や各社が新製品を投入し始めているのを見ると、また主流がUSBメモリ兼用型やシリコンのものへと移行するような雰囲気を見せています。
ケンウッドもデジタル携帯オーディオの第一弾としてMxxxA3シリーズ(xxx部分は容量で512と256)を今月末に発売すると発表しました。個人的にケンウッドのデザインはセパレート型オーディオの頃は好きだったのですが、果たして新分野でもそのデザインセンスを継承してくれているのか楽しみです。
また、ヤマハは携帯オーディオ用や携帯電話向け高音質デジタルアンプICを開発したとのことで、今後は更に筐体が小さい機器でも高音質で楽しめるように技術は向上していくものでしょう。
さらに最近ではメモリで1.5GBまで対応するBenQ「oybee130」などの登場もあり、極端に大容量のHDD型を持っても容量を使い切らないケースも増えてくると思われます。現在でも5~20GB程度のものが主流ということもあり、小型でも5GBのモデルが登場すると形勢は逆転するのかもしれません。
さて、そんな携帯オーディオブームの中、永田町ではこんな審議が進行中です。
文部科学省の文化審議会著作権分科会 において著作権法に関する今後の検討課題として、
1) 私的録音録画補償金の見直し
・ハードディスク内蔵型録音機器等について、政令による追加指定に関して、実態を踏まえて検討する。
・現在対象となっていない、パソコン内蔵・外付けのハードディスクドライブ、データ用CD-R/RW等のいわゆる汎用機器・記録媒体の取扱いに関して、実態を踏まえて検討する。
・現行の対象機器・記録媒体の政令による個別指定という方式に関して、法技術的観点等から見直しが可能かどうか検討する。
確かにディスク関連は全て指定になっているのにHDDは指定になっていないというは変といえば変なんですが、こういうところでは敏感に反応するんですね(笑)