自治体の財政力「TOYOTA」市が上位

人口が10万人以上の自治体に健全性についてアンケートを行い、その結果が発表されています。その中で100点満点中94点という高得点をマークしたのがTOYOTAのお膝元豊田市でした。

関西の学者や財界人でつくる関西社会経済研究所は、自治体の財政運営の健全性を評価するため、去年10月から11月にかけて、全国の人口10万人以上の225の市にアンケート調査を行い、回答を寄せた191の市の分析結果を発表しました。調査では、自治体の単年度の収支や、借金を何年で返すことが出来るかなどについて質問し、100点満点でそれぞれの市の得点を出しています。それによりますと、愛知県の豊田市が積極的に行政改革を進め、好調な自動車産業からの税収にも支えられているなどとして94点で1位となりました。また2位は愛知県刈谷市、3位は同じく愛知県の西尾市と3位までを愛知県の市が占めました。4位は東京の武蔵野、5位は千葉県浦安市でした。関西社会経済研究所の本間正明大阪大学大学院教授は「バブル経済が終わってから、それを克服した自治体と克服できなかった自治体で大きな差が出てきている」と話しています。

2位3位もTOYOTAの関連企業が本社が工場を置く愛知県の刈谷市と西尾市となりました。そういうことも反映してかこの地域においては平成の市町村合併騒動でもほとんど名前が聞かれないようです。

元記事:NHKニュース: 自治体の財政力 豊田市が1位