QRコードの普及が躍進的な一方で、NTTデータが開発したのがバーコード以外でもデータの埋め込みが可能な「パッとび」。バーコードももちろん、画像からでも抽出できる技術だそうで、バーコードの幾何学デザインとは一線を画して普及を目指しているとのことで、今回、映画関連情報に導入されることになりました。
パッとびは、あなたの身近で手軽なネットワークコンシェルジュです。カメラ機能付き携帯電話やPCに接続されたWebカメラを使って、リアルな媒体(TV、新聞、雑誌、ポスター、チラシ等)の画像やバーコードなどから、識別子を抽出、サーバに送信・照合することで、サイバーな媒体(ブラウザ、プレーヤ等)に詳しい情報を表示させます。バーコード類と比較して、デザイン性、安全性にすぐれていると評価されており、今後の普及が期待されています。バーコードやQRコードと比較した認識率が気になるところですが、画像の一部として使えるという点では、デザインレイアウト面でコード用の専用スペースを設ける必要が特別必要なくなるのは作る側にはいいのかもしれません。
この製品は、NTTデータが中期経営計画の重点項目としている、「積極的な新商品・サービスの創造」のための施策である、新規ビジネスのパイプライン管理、新規ビジネス支援ファンドを活用したもので、2005年7月の本格商用開始を予定しています。
「パッとび」は、特殊な透かし情報が埋め込まれた画像や、登録済のJANコードをカメラ付き携帯電話で撮影し、その情報を読み取ることで、関連情報をインターネットなどから簡単に入手できる技術。シーフォーテクノロジーのアプリケーションに採用されている特徴量抽出技術は、画像の中から特徴を抽出するため、撮影対象となる画像自体に加工を加える必要はない。今のところ使えるのはDocomo携帯のみということで、他のクライアントに導入されるかで普及率が変わってきそうです。
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