水運で栄えた町が、そのシンボルである屋形船の復活をめざして建造を進めています。芭蕉の愛した町としてPRしている黒羽町は、昔は東北と江戸を結ぶ那珂川の水運拠点として栄えた地域で、昭和初期にはその水運の姿は消してしまったそうです。現在は平成の市町村合併の中にいるそうですが、活性化のシンボルである屋形船を地元の杉を使用し、地元大工の8人の手により4月から建造が進められているそうです。
黒羽町商工会は地元八溝杉を使った屋形船を建造している。黒羽は江戸時代から明治中期にかけて東北と江戸を結ぶ那珂川水運の拠点として栄えた。水運が廃れて久しいが、屋形船建造でかつてのにぎわいを呼び戻そうという狙い。商工会では「町は合併でなくなるが、黒羽の再活性化のシンボルにしたい」と五十年ぶりに復活する屋形船に大きな期待を寄せている。この黒羽町、芭蕉との縁をPRするだけあって資料館などもあるようです。