国内外で活動する絞り研究家・竹田耕三さん(65)=名古屋市緑区有松=の「有松絞りの世界」展が同市千種区の為三郎記念館で開かれている。藍染めにこだわった絞りの着物や、親交のある歌手で版画家のジュディ・オングさんとの共作など25点余を展示した。
竹田さんは72年、有松絞りに天然藍による本藍染めを復活させた。それまでは化学染料が使用されていたため、藍と地色の染め際がはっきりとし、独特な風合いが出せなかったという。
日本家屋を生かした展示室には、紬(つむぎ)や絹地に市松文や亀甲文などを独自の製法で絞った着物が並ぶ。竹田さんが意匠を担当し、藍染め師の矢野藍秀さん(49)が染めた。中には、ジュディさんや女優の岩下志麻さんらが着用している訪問着も展示している。
ジュディさんとの共同制作は、愛知万博の開催記念展以来7年ぶりだ。竹田さんが藍染めに富士型を白く抜いた暖簾(のれん)に、ジュディさんが藤やハスの花を描き、「窓外花園」と名付けた。
竹田さんは「日本では藍の葉を刈り取ってから100日かけて染料にするなど手間もかけている。単色の藍染めは地味と思われがちだが、実際にはかなり目立つ。本藍の良さをもっと知ってもらいたい」と話している。
本館の古川美術館では、ジュディさんの「木版画の世界」展も開かれている。また、竹田さんの作品説明会が30日午後2時から開かれる。両展ともに7月16日まで。
「有松絞りの世界」展:研究家の竹田さん「本藍の良さ知って」 ジュディ・オングさんと共作など25点 -- 名古屋 /愛知- 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20120630ddlk23040239000c.html
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