織田信長が今川義元を破った「桶狭間の戦い」を題材にした市民ミュージカル「タイミング~桶狭間に降る雨」(みどり文化芸術ネットワークなど主催)が十七、十八の両日、名古屋市緑区乗鞍二の緑文化小劇場で上演される。緑区の歴史や文化を取り上げた音楽劇は六作目で、今回がシリーズの最終作。本番に向け、出演する市民たちは稽古に励んでいる。
「必死さが足りない」「せりふに抑揚をあまり付けないで」。区内であった通し稽古。演出のほりみかさんの指導に、出演者は真剣な表情で耳を傾けた。
「タイミング」は劇作家、鏡味富美子さんが書き下ろしたオリジナル作品。信長の家臣で、桶狭間の戦いで重要な役割を果たすことになる簗田政綱(やなだまさつな)が、「桶狭間古戦場まつり」が開かれている現代にタイプスリップしてくる。時代の流れが変わってしまうかもしれない一大事に、高校生らが政綱を戦国時代に戻そうと奮闘するストーリーだ。
住民らでつくる「みどり文化芸術ネットワーク」は、地元が強く建設を要望した緑文化小劇場が二〇〇一年に開館した際に結成された。「絞り」「鳴海球場」など緑区にちなんだ音楽劇を制作してきた。結成から十五年以上がたち、メンバーも年を重ねたことから、今回を最後に解散することにした。
市民ミュージカルには、公募などで集まった二十八人が出演する。昨年九月に稽古を始め、歌やダンス、演技を磨いてきた。林正敏会長(61)は「これまでの活動の集大成。桶狭間の戦いは、最後を飾るのにふさわしいテーマ」と話す。
政綱を演じる長見英司さん(39)=南区元鳴尾町=は「舞台のメインで歌うのは初めてなので、発声などには苦労した。市民ミュージカルだけど、歌も本格的」と意気込む。ほりさんは「幅広い年代の出演者みんなに見せ場がある。本番までに、さらに高めていきたい」と話している。
上演は十七日が午後二時と六時、十八日が午前十一時と午後三時から。全席自由で、入場料は大人は二千八百円、中学生以下は八百円(前売りは三百円引き)。(問)同ネットワーク=090(1288)3763
市民ミュージカル、「桶狭間の戦い」で最後飾る 緑区で17、18日:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20170615/CK2017061502000056.html
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