「公私関係なく利益は還元を」聖人之蔵於民府蔵於府庫

聖人の治は民に蔵して府庫に蔵せず

―聖人之蔵於民府蔵於府庫―

[原文](韓非子 十過)
聖人之蔵於民府蔵於府庫
[書き下し文]
聖人の治は民に蔵して府庫に蔵せず
[原文の語訳]
聖人の国の治めかたは、民衆に利益をもたらし、治めるものが私腹を肥やしたりはしない。
[解釈]
徳の高い人は利益を社会に還元し、私利私欲を追求しないことを大事にしたいところです。
トップは上がった利益を組織内に還元することで組織の士気が上がります。
利益というのは金銭だけでなく、知識や経験知、有益な情報もそうであり、自分だけのものにせず、周りに与え共有するという意識をもつことで、組織を活性化させることができるのではないでしょうか。
「温温たる恭人はこれ徳の基なり(徳を備える基本は寛大さと慎ましさ)」の観点からも、慎ましくすることで余る部分は必要ないので分け与えることになりますね。
チャリティーイベントも必要最低限の経費以外は寄付することで、徳の高いイベントとして認知され、多くの人の賛同を得られているのです。
政治家が信条としている言葉にも「公事に公利ありて私忌なし(自分だけじゃなく皆に利益がもたらされるように)」があります。
[参考]
聖人の治は民に蔵して府庫に蔵せず | 名言、故事、ことわざ ときには世迷いごと MOOSE のブログ – 楽天ブログ

一日一句!気楽に中国古典!:聖人の治は民に蔵して府庫に蔵せず

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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