常磐木吉兵衛記功(成海神社)

常磐木吉兵衛
成海神社(緑区鳴海町字乙子山八五)

常磐木吉兵衛記功

吉兵衛は姓を久野我(くのが)といい、鳴海(なるみ)の人である。幼少より角羝(かくてい)を好み、性格は頗る義俠(ぎきょう)に富む。明治十六年、吉野川と称し力士の世話人となる。明治三十一年、熱田の人、宮川庄七の三世を継ぎ、その後、改名して常磐木(ときわぎ)となる。尾濃勢三信五州の力士頭取(とうどり)となり、その後さらに農事に励み、その所得を割いて力士を誘掖(ゆうえき)指導する資金に充て、この道に尽力すること少なからず、功労は実に多大である。そこで、有志が相談し、その名を不朽に伝えんと欲し、石碑を建ててこれを記すことにした。

碑(正)

常磐木吉兵衛記功
吉兵衛姓久野我鳴海人也幼好角羝性頗富義
俠矣明治十六年称吉野川為力士世話人明治
三十一年襲熱田人宮川庄七三世之後改名常
磐木為尾濃勢三信五州力士頭取爾後更励農
事割其所得充誘掖指導力士之資為斯道尽力
不少功労実多大也於是乎有志相謀欲伝其名
於不朽乃建石以記焉
大正癸丑春日 大鹿翠峰 撰
松岡博校 書

(右)

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