「心意気に対しては採算など度外視」人生感意気、功名誰復論

人生意気に感ず、功名誰かまた論ぜん

―人生感意気、功名誰復論―

[原文](唐詩選 魏徴 述懐)
人生感意気、功名誰復論
[書き下し文]
人生意気に感ず、功名誰かまた論ぜん
[原文の語訳]
人は心意気に感じ入れば、功績や名誉など論ずべきものではない
[解釈]
人は相手の心意気を感じ取れば、それに応えようと金銭や名誉に関係なく動けるものです。
「士は己を知る者の為に死す(自分の真価を認めてくれるような知遇を得れば、その人のために命も惜しまないという気になる)」という言葉もあります。二人の信頼関係が強ければ強いほど際立ちますね。
芥川龍之介は気落ちしている萩原朔太郎に対し「著作? 名声? そんなものが何になる!」と語ったそうです。
為を思って最善を尽くして納得のいく内容であれば金銭や名誉は二の次で構わない。というものの金銭や名誉を度外視するにしても最低限の生活費は稼がなくてはいけませんのでそう単純にはいかなさそうですよね。
そういった点で、仕事とは別に研究開発に携わるとかボランティアなど、趣旨に賛同し参加協力するなどが該当しそうです。
[参考]
人生感意気、功名誰復論|コバヤンのテニス日記
「述懐」魏徴とは – コトバンク
Cozy’s 東京スナップ:書評:猫町/萩原朔太郎
巧言令色、鮮なし仁 ~魏徴と田中角栄~ | Historiai

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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