恩を施すは、務めて報いざるの人に施せ
―施恩、務施於不報之人―
- [原文](菜根譚 前集)
- 施恩務施於不報之人。
- [書き下し文]
- 恩を施すは、務めて報いざるの人に施せ。
- [原文の語訳]
- 恩恵を施すのは、恩返しの出来ない人に施すようにする。
- [解釈]
- 自分個人に対して恩返しを期待しない相手のためにこそ、恩を施こすようにするとうことです。
- 個人的な見返りを求めようなどと期待する時点で善意の心が失われてしまうのであれば、そうならないために見返りを期待できないような人に恩を施せばよいということです。
- 「受けた恩は忘れず、与えた恩は忘れる。」恩は社会に貢献して返すことで「いただいた恩はこうして返しました」と無言実行するのが理想と考えます。
- 子どもの頃、警察官や消防士の対応に感動し自分も目指すようになったという話を聞くことがありますね。「職務だから」と簡単に済ませるだけではない何かがそこにはあったはずです。
- また物資の援助や募金などは双方の顔を見ずに行われるので、この考え方に近いのではないでしょうか。
- ボランディアや引き際など、自分の利益と反する行為をすることが、その人の価値を上げるということになるのですよね。
- 逆に政治家への寄付となると少なからず私心が入ってしまいそうですよね。「減税するから寄付を」というのはどうなんでしょう。
- 与えた恩は自分個人ではなく社会へ報いてもらうことで、気づかないところで自分に返ってくるのです。
- [参考]
- 恩を施すは務めて報ぜざるの人に施せ
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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そうなりたい。そうでありたいと願っております!
私のお店は多くの方の支え、善意によって今日もなんとか営業させていただいております。
受けたご恩を返す事ができず
ただただ、自分の無力さを感じるばかりです。
当店の存在がどのような形でもいつか地域貢献になればとずっと言ってきましたが改めて何ができるのか考えてみます
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