「ハード面よりもソフト面」在徳不在険

徳に在りて険に在らず

―在徳不在険―

[原文](史記 呉起傳)
在徳不在険
[書き下し文]
徳に在りて険に在らず
[原文の語訳]
(国を治める要は)徳であって自然の要害ではない。
[解釈]
安心・安全というは人心によるところであって、防犯設備や地理的観点ではないということです。防犯カメラを導入するよりも、住民の意識を向上させたほうが効果があり、そのためには徳をもって治安啓発に取り組むことが大切ということです。
窓ガラスの割れ防止フィルムや防犯カメラが設置してあるから大丈夫と慢心してはいけません。鍵の締め忘れはないかなどの人的ミスも防がなくてはいけないのです。
できあがりを機械チェックに任せることに甘んじるよりも、チェックをしなくても大丈夫なレベルにもっていった方が時間も設備費も抑えられます。
[参考]
【座右之銘・48】『在徳不在險』 – 限りなき知の探訪

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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