驥尾に付す
―附驥尾―
- [原文](史記 伯夷伝)
- 顏淵雖篤學、附驥尾而行益顯。
- [書き下し文]
- 顔淵は篤学なりと雖も、驥尾に付して行い益々顕る。
- [原文の語訳]
- 顔淵は学問に励んだが、駿馬の尻尾に付くことで益々名を世に広めた。
- [解釈]
- 駿馬の尻尾に付くといいうことで、優れたものに付き従い自分の力以上の事を成し遂げることです。
- 顔淵は学問に励んでいたが、それだけでなく孔子に学んだことにより、その行いが世に知られるようになった。ということです。
- できる人は優れた人を師と仰ぎ、後ろ姿を見て学び取ることで自らを成長させます。
- 名のある人や学校に入ったからといって、自らが修養する意志がなければ意味がありません。一文でも「篤学なり」と勤勉だったと前置きされています。
- 流行やブームに乗るにしても、基礎がなければ流行りを上手に利用できません。常に乗る準備をしておくことが大事です。しっかりと準備をしておけば、流行りに乗じて一気に名を広めることも可能になるのです。
- [参考]
- 驥尾に付す:意味・原文・書き下し文・注釈 – Web漢文大系
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平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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