「どこで損切りするか素早く分析する」蝮蛇螯手、壮士解其腕

蝮蛇手を螯すれば、壮士其の腕を解す

―蝮蛇螯手、壮士解其腕―

[原文](三国志 魏書 陳泰伝)
蝮蛇螯手、壮士解其腕
[書き下し文]
蝮蛇(ふくだ)手を螯(ごう)すれば、壮士其の腕を解す
[原文の語訳]
マムシに手を挟まれたら、壮士はその腕を切り落とす
[解釈]
マムシに刺されたら、腕を切り落として全身に毒が回らないようにする。大事になる前にある程度覚悟を決めて切り捨てるということです。
損切りということばもあります。小さなところで損失を出しても、大きなところの安全を守ることが大事です。
もったいないと残しておいたものが原因で、周囲のものまでに悪影響を及ぼすようではいけません。
ただ、トカゲの尻尾切りにするようではいけません。組織においては部下の失敗に対し上司が責任を上司が逃げるようなことがあってはいけないのです。
我が身をもって本体を守る気概もよいですが、守った本体が何とも思わないような無駄死にとなってはいけません。
損失を食い止める決断は早めがよいですが、何でも安易に切り捨てればよいというわけにもいきません。損失を必要最小限にとどめるため、どこまでを切り捨てるかを早く見極める分析力を持ちたいものです。
[参考]
【蝮蛇螫手,壮士解腕】意思_出处 – 成语词典

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