「血縁の内紛は崩壊の始まり」今兄弟遘惡、其勢不兩全

今兄弟悪を遘ふ、その勢両全ならず

―今兄弟遘悪、其勢不両全―

[原文](三国志 魏書 荀攸伝)
今兄弟遘惡、其勢不兩全
[書き下し文]
今兄弟悪を遘ふ、その勢両全ならず
[原文の語訳]
いま兄弟は憎しみ合っており、その勢いを両方がともに保つことはできない
[解釈]
兄弟で対立してるといずれ片方が淘汰されて両立することはないということです。
トップが二派に分かれている状態の組織は存続は厳しく、片方が淘汰され吸収されても不満や憎悪から永く安定させ続けることは難しということです。
兄弟や親子で経営方針の違いから仲違いし、それぞれ路線を進んだ結果、一方の業績が落ち込むことがよくあります。
一方、攻める側は相手が内紛で混乱しているうちに攻め込むのが良いのか、攻め込むことで両者が結束して逆に手強くなるか見極めが必要です。
外からの脅威が小さくなると内紛は起きやすくなります。常に外の脅威に意識を向けていれば内輪もめなどしている場合ではなくなるのです。
対立しても協調することを忘れてはいけません。協調することは互いに切磋琢磨できることを意味し、外に対して隙をあたえません。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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