「恩愛があれば捨てたりしない」骨肉之恩爽而不離

骨肉の恩は爽て而るに離れず

―骨肉之恩爽而不離―

[原文](三国志 魏書 陳思王植伝)
骨肉之恩爽而不離
[書き下し文]
骨肉の恩は爽(ちがい)て而るに離れず
[原文の語訳]
骨肉の恩愛は、仲違いしても離開しない
[解釈]
骨肉の関係つまり親兄弟間に相当する関係での恩愛というのは、意見の相違や仲違いをしても決別することはないということです。
また体という組織を構成する同僚や上司部下という関係でも当てはまるかもしれません。同じ目的に向かっているのであれば方法での意見の相違などは起こりえます。同じ山頂を目指すにも四方から登ることができ、結局は頂きという同じところに行き着くということです。
虐待など恩愛のない関係では難しいですが、進路などで親子で対立し勘当当然に家を飛び出しても、いずれは再会するということが多いものです。
組織で不祥事が起きた場合にトカゲのしっぽ切りのように部下を簡単に見捨てる上層部では、こういった関係が十分に築けてなく危険な状態ということになりそうです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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