三日の中を待ち、然して後に自ら帰せる
―待三日中、然後自帰―
- [原文](三国志 魏書 鄧哀王沖伝)
- 待三日中、然後自歸。
- [書き下し文]
- 三日の中を待ち、然して後に自ら帰(き)せる。
- [原文の語訳]
- 三日間待って、そうしてから自分から赴く。
- [解釈]
- 今すぐではなく、少し時間をおいてから失敗を申し出なさいということです。
- 本来、失敗はすぐにでも報告すべきですが、対処できることであれば処罰を回避することもあります。組織であれば部下の失敗を上司がフォローするのが役目、対策を施すために少し時間稼ぎをさせるのです。
- 部下が上層部へ失敗の報告を上げる前に、その失敗が些細で必然的なことであるかのように思わせ、免罪されるよう自らが別件を上げて部下への懲罰を緩和させるのです。
- 上司の自分がこんな失敗をしてしまった、また今はこんな状況になっていると布石を打っておき、その後で部下が報告を上げてきても、このような状況だからと少しは免罪されるように策を講じるのです。ただし、それが甚大な失敗であれば話は別です。あくまで業務に大きく支障をきたさない程度までです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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