白上の事を希簡にする
―希簡白上事―
- [原文](三国志 魏書 陳羣伝子泰)
- 希簡白上事。
- [書き下し文]
- 白上の事を希簡(きかん)にする。
- [原文の語訳]
- 軽度な事柄についての簡素化を希望する。
- [解釈]
- 事柄について書簡が文字ばかりで黒くなりますが、それほど重大ではないことについては書簡に未記入部分が残るように簡素化することを希望するということです。
- 簡単なことでも難しく書くと勘違いされてしまうことがあります。毎回、そのようなことでは書く方も時間がかかりますし、読む方も疲れます。さらに重大な事柄なのに読みこぼしをしてしまう可能性があります。そこで軽度な内容については簡素化することでメリハリをつけることで処理の迅速化を図りたいということです。
- 組織でも書類が多すぎて業務に支障をきたし、簡素化することでコストも時間も削減できて、結果的に利益の増加に繋がるというケースがあります。
- しっかりと伝えなければいけないものは思いを込めてきちんと書き、場合によっては簡素な事後報告で済ますことで効率をあげられます。ただし、報告する当人がその事柄の軽重をしっかり認識する必要がありますし、それが上層部と共有されていなければいけません。独断で「これは簡素で大丈夫」と決めるようではいけません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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