
【市長】平成21年8月10日定例記者会見の内容です。
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[なるぱら]平成21年8月10日 市長定例記者会見
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報告事項・名古屋市歴史まちづくりプランについて
・名古屋城本丸御殿障壁画復元模写展について
・特撮ドラマ「レスキューファイアー」名古屋ロケ
話題事項・裏金について
おはようございます。
定例記者会見を始めたいと思います。
本日は、3点、ご報告いたします。
1点目は、「名古屋市歴史まちづくりプラン」策定に向けたプロジェクトチームの発足についてです。
僕がペンを入れて直したところがありますが、例の本丸御殿についてです。
前から言っておりましたし、討論会もやりまして、ああいうような結果でして、私は名古屋の御三家筆頭尾張藩の復興と言いますか、観光という意味ではなくて、名古屋の人間が精神的、名古屋の街に自慢を持てるという、そういう精神的基柱をやっぱりこの後1000年にも、何千年かわかりませんが、木造ですと、だいたい法隆寺で1300年くらいですか。
それくらい引き継いでいこうと。
そういうものを心の中にきちっと持てる。
そういうことが非常に重要なので。
そういう中に位置づけてもらわないといかんわなということをさかんに言っておりまして。
それについての一定の結論を今日、発表させていただきます。
若干私もペンを入れて書きましたので、読まさせていただきますと、かつて名古屋城の本丸には、天守閣とともに、本丸御殿がありました。
勇壮な天守閣と優美な御殿が並び建つことで、名古屋城は城郭建築としての風格を形成し、昭和5年に、城郭建築として国宝第1号に指定されました。
姫路城がJRと宣伝をしています。
姫路城は2号だったと思います。
2号だったよね、確か。
尾張名古屋は1号ですので、相当な値打ちのものであったと当然想定されます。
残念ながら、昭和20年の空襲により、天守閣・本丸御殿はともに焼失しました。
戦災により、名古屋の精神的なシンボルが無くなってしまいました。
ここらへんは今月号の広報なごやを見ていただきますと、あれはわしが本当に書いている。
初代金鯱夫婦のご要望ということで書いておきましたけど、ぜひそれもお読みいただくと大変ありがたい。
戦後の復興に伴い、天守閣は、昭和34年に多くの市民の熱意に支えられて、鉄筋コンクリート造で再建されましたが、本丸御殿の復元は、未だ実現を見ていません。
名古屋城には、詳細な実測図面、多くの古写真が残されていることに加え、戦災を免れた千面をこえる障壁画が保存されていることなどから、史実に忠実な復元が可能な御殿は、日本中でも名古屋城しかないと言われています。
戦後60年を経過した今、多くの市民の皆さんから、「名古屋には自慢するモノがない」「名古屋には、観光客や知人を案内するところがない」という声を聞きます。
これは大変寂しいことです。
東京や大阪でない名古屋、名古屋のアイデンティティーをどのように形づくるかということを考えると、「尾張名古屋は城で持つ」と言われてきたように、名古屋人にとって、心の拠り所、精神的基柱であった名古屋城の再興を図り、新たな誇りを造り出すことが必要です。
その中心に本丸御殿の復元があります。
一方、「名古屋市民のシンボル」という意味においては、本丸御殿より天守閣であり、木造による復元が一番良いというのが私の持論です。
私は、本丸御殿の復元はもとより、天守閣復元、堀川を含む名古屋城全体の再興を進めていくべきであると考えています。
そのため、天守閣をはじめ、名古屋城全体の調査をするための調査費を来年度当初予算に盛り込むよう指示しました。
事業費については、市民の納得いくものであるか、さらに精査します。
いくらなんでも高すぎるのではないかという声があることも事実です。
良質なヒノキと優れた匠の技による名古屋城全体の再興は、現代に生きる我々の責務であり、千年先の名古屋人へのプレゼントになります。
さらに私は、これからの名古屋のまちづくりを考えると、市内全域を対象にして、各所に息づく近世武家文化を中心に、歴史文化施設の再生、歴史的な街並みの保存、伝統を受け継ぐ祭りの復権など、「歴史資産を活かしたまちづくり」「歴史を感じることができるまちづくり」を進めていくことが大切であると考えています。
市内全域の歴史資産を活かしたまちづくりを進めていく構想を策定し、その中に、本丸御殿の復元を始めとする名古屋城全体の再興を位置づけるよう指示していたところ、具体的なプロジェクトチームが立ち上がることとなりました。
このプロジェクトチームの立上げをもって、本丸御殿の復元の継続を、自信を持って宣言したいと思います。
山田副市長をトップとする「名古屋市歴史まちづくりプラン策定チーム」。
昨年11月に施行された「歴史まちづくり法」に基づく、「歴史的風致維持向上計画」を策定することを目的とし、8月24日に第1回目の検討会を開催します。
「歴史的風致維持向上計画」は、歴史資産を活かしたまちづくりをするための計画で、既に金沢市や犬山市など、11市町が国の認定を受けて、歴史まちづくりをはじめています。
名古屋には、名古屋城をはじめ、名古屋城とともに400年の歴史がある堀川、東区の徳川園、西区の四間道、中川区の荒子、緑区の桶狭間など「近世武家文化」「武将」の伝統や息吹を感じることができる地域に加え、熱田区の熱田神宮、宮の渡し、緑区の有松、中村公園など、歴史と伝統を感じさせる地域がたくさんあります。
こうした歴史資産をしっかり守り、育てていきたいと思います。
歴史まちづくり法では、計画に位置付けた事業に関して、国からの様々な支援メニューがあり、本丸御殿の復元費用や、場合によっては地域のお祭りなども支援を受けることができる可能性があります。
プロジェクトチームにおいて、名古屋にはどのような歴史資産があるか、どのような区域でどのような事業を行っていくのかなど、具体的な検討を進めさせたいと考えています。
御殿ということですが、昔は偉い様しか入れなんだですけど、今度は庶民が入れます。
庶民の御殿と言いますか。
そういうところを目指していきたい。
当たり前ですけどね。
2点目は、「名古屋城本丸御殿障壁画復元模写展」についてです。
名古屋城本丸御殿の障壁画については、「復元模写」という手法によって平成4年度から制作しており、現在までに328面が完成しております。
このたび名古屋ボストン美術館5階オープンギャラリーにて、この復元模写作品の展覧会、「よみがえる400年前の輝きから名古屋城本丸御殿障壁画復元模写展」を、9月19日から11月23日まで開催します。
名古屋城本丸御殿の障壁画は、戦災で本丸御殿が焼けてしまう前に運び出され焼失を免れた千面以上の障壁画が重要文化財に指定されており、大切に保存されています。
また、本丸御殿の文化的価値が広く認められていたこともあり、明治から昭和にかけて何度も徹底的な調査をされてきましたので、焼失してしまった障壁画も、千枚以上に及ぶガラス乾板写真や実測図があるため、復元模写することが可能です。
「復元模写」とは、障壁画が描かれた当時、つまり本丸御殿の創建時である、400年前の鮮やかさをよみがえらせるため、当時狩野派の絵師たちが用いた技法や素材の詳細な分析を重ねて描いてゆくものです。
これらの復元模写作品は、現在復元工事中の本丸御殿が完成した際には、建物に取り付けて皆様にご覧いただくことになりますが、これだけまとまった点数をご覧いただける機会は、今回が初めてとなります。
本展では、模写に使われる道具類や復元模写の過程も交えて、72点に及ぶ模写作品を一堂に公開します。
ぜひこの機会にご覧いただき、名古屋城本丸御殿及び障壁画復元模写について、皆様にご理解を深めていただきたいと思います。
3点目は、特撮ドラマ「レスキューファイアー」の名古屋ロケについてです。
「レスキューファイアー」とは子ども向けの特撮ドラマで、レスキューヒーローが常識を超えた火災を起こす悪役から人々を救うという内容のものです。
このドラマの名古屋スペシャル版を名古屋開府400年祭の連携事業として制作・放映します。
開府400年を迎える2010年1月に3週連続で放送されることとなっています。
名古屋の名所を舞台に物語が展開することによって、名古屋を全国へPRします。
また、名古屋市消防局の全面協力により、消防車両の活躍、消火・救助活動など本来のレスキュー活動を盛り込みます。
名古屋開府400年祭マスコットキャラクター・はち丸たちのほか、私も出演いたしまして、開府400年祭を盛り上げてまいりますのでよろしくお願いします。
報告は以上ですが、裏金について少しお話しします。
7月末までに行った裏金の再調査につきまして、先週金曜日に取りまとめ結果を公表いたしました。
現実に裏金が存在したということについて、組織の長として、市民の皆様に対し誠に申し訳なく思っております。
これを機会に、職員一人ひとりが公僕(パブリックサーバント)であるということを再認識し、「公務を民主的且つ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実且つ公正に職務を執行することを固く誓います。
」ということ誓うんですね。
こういうことをお誓いになられるそうです。
これは入庁時ですね。
大変厳しい試験を受け、皆さんがこれをお誓いになる。
という入庁時に行った服務の宣誓を今一度思い起こしていただきたいと思います。
さらに厳しく調査を進めてまいりたいと思います。
私からは、以上です。
名古屋市:平成21年8月10日 市長定例記者会見(市長の部屋)
http://www.city.nagoya.jp/mayor/kaiken/h21/nagoya00071060.html
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