宇宙への夢は無限大―。 加藤精密工業 (名古屋市緑区、加藤義春社長、052-622-8561) が小型ロケットの開発を進めている。 現在は試作 2 号機となるロケットエンジン (写真) を制作中で 6 月に完成する予定。 「 2020 年までには打ち上げたい」 (加藤社長) と燃焼効率の向上などに取り組む。
制作中の第 2 号エンジンは長さ 60 センチメートル。 ロケットの全長 5 メートル程度になる。 エンジン推力 500 キログラム、到達高度 10 キロメートルの達成が目標。 「(ロケットを) 商売にすることはほとんど考えていない」 (加藤社長) と事業化は目指さず、社内の技術向上や人材育成に生かす。
同社は国産ロケット 「H2 A」 の燃料注入ホースや各種エンジンの燃焼試験装置などを手がける。 13 年 5 月期売上高は前期比 8 %増の約 4 億円の見込み。 加藤社長は 「ロケット開発を通じて社員がモノづくりを楽しみ、自ら技能を向上してくれたら」 と期待する。
写真ニュース:日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/photograph/nkx_p20130319.html