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愛知彩人記:イラストレーター・山口茂雄さん(緑区)ら6人

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なし 愛知彩人記:イラストレーター・山口茂雄さん(緑区)ら6人

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/9/1 18:54
narupara  管理人   投稿数: 7555
安城市の中心街で、半田市出身の童話作家・新美南吉(1913?43)の童話などに基づいた壁画が制作され、名古屋市緑区のイラストレーター・山口茂雄さん(38)ら6人が描いた。県と市が街の活性化や7月の南吉生誕100年記念に取り組んだ「南吉ウォールペイント」だ。南吉が安城高等女学校(現・県立安城高校)の教師として5年間を過ごした第二の古里・安城市の街を彩る。

JR安城駅前の中心街を歩くと、商店や倉庫、事務所などの外壁25カ所で壁画と出合える。「おじいさんのランプ」や「手袋を買いに」「花のき村と盗人たち」などの童話を、多彩なペンキで鮮やかに描き出している。想像で表した「笑顔で走る南吉」や「牛鍋を食べる南吉」、南吉の好みを描いた「南吉の世界観」、毎年8月に開催される「安城七夕まつり」にちなんだ「南吉の願いごと」、さらに南吉の写真を模写した肖像画もある。

大半は数十センチから数メートル四方の大きさだが、巨大壁画も目に飛び込んでくる。5階建ての駐車場ビルに描かれた高さ15メートル×幅7メートルと縦3メートル×長さ70メートル、2階建て倉庫の縦6メートル×横33メートルなどの作品だ。ともに南吉の童話などを数点ずつ取り入れ、迫力十分だ。

壁画は2011年秋から今年夏まで、6人が断続的に描いた。全期間に携わったのは山口さんと名古屋市千種区の吉岡さゆりさん(40)、安城市のJACKさん(33)の3人で、「南吉生誕100年の記念事業に参加でき、大勢に壁画を見てもらえ、とても光栄だ」と口をそろえる。

制作の際は県や市の要望を聞きながら企画し、原作を読んで描く作品や場面を選んだ。下絵を描いて担当者同士で見せ合い、意見を交わして直した。「原作からイメージを膨らませて描き、既存の絵本はほとんど参考にしない。壁画のスケールが大きいので、バランスを取るのが難しい」と山口さん。

最も苦労したのは巨大壁画を描く時だったという。「普通は何度も壁から遠く離れ、絵を見つめながら描くが、巨大壁画は壁の前に足場を組んでシートを張るために見られなかった」と明かす。とはいえ、壁画の制作には大きな喜びとやりがいを感じたと振り返る。「現場を通る人たちに励まされ、楽しく取り組めた。アーティストとしてもやりがいのある仕事で、とても充実していました」【安間教雄】

<編集後記>

◇街づくりに活用しない手はない

取材を通して、壁画のことをさまざまに学んだ。壁画を描く上で大事なことは、誰にも好印象を与えることだという。絵画や絵本は好きでない人にはあまり見てもらえないが、壁画はあらゆる人に見られるからのようだ。「それだけに壁画を描く時の感覚は、他の絵画とはだいぶ異なる」と山口さんは語る。

また、壁画には街中で芸術を身近に感じさせる機能があると教えられた。絵画は美術館などに行かないと見られないが、壁画は日常生活の中で自由に見ることができる。「日本人はアートに触れる機会が少ないだけに、壁画の果たす役割は小さくない。もっと市街地に壁画を増やしてもよいのでは」と力説する。確かに、街づくりに壁画の多彩な力を活用しない手はないと思った。

愛知彩人記:イラストレーター・山口茂雄さんら6人 /愛知- 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20130901ddlk23040125000c.html

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