百戦百勝は善の善なるものに非ず
―百戦百勝、非善之善者也―
- [原文](孫子 謀攻篇)
- 是故百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、善之善者也。
- [書き下し文]
- このゆえに百戦百勝は善の善なる者にあらざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。
- [原文の語訳]
- 百戦百勝というのは最善ではなく、戦わずに敵を屈服させるのが最善の策である。
- [解釈]
- 百回戦って百回勝ったとしても、最善の策とは言えません。
- 兵や武力を用いた戦いは、どんなことをしても必ず味方にも損害がでるので、たとえ勝ったとしても最善策とは言えないのです。
- そもそも戦いそのものは目的ではなく手段です。ですから戦わずに目的を達成するのが最優先なのです。
- こちらから営業に出るばかりではなく、先方から引き合いが来る方がいいのです。
- ドラッガーもマーケティングとは余計なセールスを不要にすること、「マーケティングは営業活動がなくても自然に売れるようにすることが目的」と。マーケティングを強化すれば無駄なセールスは必要なくなると言っています。
- 利益を上げるために営業力増強にと営業マンを増やす人海戦術に走ったら人件費が増加して減益となったなど本末転倒です
- 百戦百勝は頻繁に戦っている状況でもあります。シェアがトップの企業ならば、常に他の競合他社を相手にトップの地位を確保していくためには長所を伸ばして圧倒的シェアを確保するか、弱点を埋めるなど相手につけいる隙を与えない対策を講じなければならない。
- 日本の古武道の一派「武田流合気之術」にも合気之術は、戦わずして敵の気を制す術であると言い、これは「先」であると言っているのです。剣を抜く前にすでに気配だけで「勝負あった」というのも、この部類に入るのでしょう。
- 敵を「課題や問題点」とした場合、地道に1つずつクリアしていくにしても、多少の合理化や未然に防ぐ手立てを施せば負担は軽減されるものです。
- [参考]
- 【孫子に学ぶビジネス術】 (6) 『是故百戦百勝、非善之善者也。不戦而屈人之兵、善之善者也』(百戦百勝は善の善なる者にあらざるなり:) | マイナビニュース
- 百戦百勝非善之善者也
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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