「相手の側に立って考えるための4つの心得」毋意、毋必、毋固、毋我

意なく、必なく、固なく、我なし

―毋意、毋必、毋固、毋我―

[原文](論語)
子絶四。毋意、毋必、毋固、毋我
[書き下し文]
子、四を絶つ。意(い)毋(な)く、必(ひつ)毋く、固(こ)毋く、我(が)毋し
[原文の語訳]
孔子は4つのことを絶った。それは、自分勝手な考え、ゴリ押し、固執、利己主義である。
[解釈]
この4つは相手の側に立って考えることができる人が実現していること。孔子は有言実行したと言われています。
現代でもテレビで紹介される接客業やサービス業で評価される人は、これを体現されていますし、口にする言葉にもにじみ出てきています。
政治家の皆さんに対してよく使われる4つの諫言ですが…。自治体のリーダーがこんな調子だと住民も困ってしまいますね。
できる上司とそうでない上司もこの4つの違いが影響しているのではないでしょうか。
全てを完全に実践することが難しくても、広く浅く、もしくは一つでも常に実践できるように心がけていたいものです。
ただ、これを実践するには相手もあってのこと、それなりの節度や常識がない相手でないと無尽蔵に我がままを受け入れなくてはならないことにもなりそうですが。
「衆怒は犯し難く、専欲は成り難し」「細人の人を愛するや姑息を以ってす」
[参考]
論語:子罕第九:4(原文・書き下し文・現代語訳) – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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