牝鶏の晨するはこれ家の索くるなり
―牝鶏之晨、惟家之索―
- [原文](書経)
- 牝雞無晨。牝雞之晨、惟家之索。
- [書き下し文]
- 牝鶏(ひんけい)は晨(あした)する無し。牝鶏の晨するは惟(こ)れ家の索(つ)くるなり。
- [原文の語訳]
- 雌鶏は時を告げることはない。もし雌鶏が時を告げるようなことがあれば、その家は滅びる。
- [解釈]
- 当時は男尊女卑の傾向が強く、めんどりが時を告げることは女性が権力・勢力を振るうことのたとえとして、家や国が滅びる前兆とされました。
- 女が男に代わって権勢をふるうと災いを招くというたとえ。
- 中国では「女性」ではないですが「男性」でもなくなった「宦官」が宮廷を牛耳っているときは混乱する時代が多かったようです。
- 現代では男女の差はないので、組織内で越権行為が横行すると混乱を助長するという諫言にできると考えます。
- あるいは人材が枯渇しているからといって不相応な人材が重要なポストに配置されているから注意が必要であるという警鐘ともとれそうです。
- 組織に限らず、それぞれの場面において立場相応の役割をしっかりこなすようにすれば安定した活動ができるのではないでしょうか。
- [参考]
- 牝鶏晨す:原文・書き下し文・意味 – Web漢文大系
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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