「何事も意思統一が大事」先和而後造大事

先ず和して而る後に大事を造す

―先和而後造大事―

[原文](呉子 図国第一)
是以有道之主、將用其民、先和而後造大事(先和而造大事)
[書き下し文]
ここをもって有道の主は、まさにその民を用いんとするや、先(ま)ず和して而る後に大事を造(な)す
[原文の語訳]
このように正道を踏む君主は、その民を戦争に用いようとするとき、先に民と親和し、そうしてから大事を行った。
[解釈]
組織の意思統一がなければ何事も大成できません。チームワークが第一なのです。
統一の仕方もいろいろあります。トップダウンの独裁でも本人の意思は通じますが、独善的であったり恐慌政治であれば一致団結できるかどうかは怪しいところです。
一方的に「あれやれ、これやれ」だけでは人はなかなかついてきません。人というものはやはり満足感や物品など、何らかの報酬や見返りがないと動かないものです。達成感を求めて目標へ一致団結できれば物品は必要ないでしょうし。
できる人は目標を達成する(ことで得られる全員が共有できる物や事での)価値を説くことができ、周りの人を奮起させることができるのです。
[参考]
先ず和して而る後に大事を造す|茶臼山古墳的 日々是好日

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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